【講演】10月4日〔熊本県〕日本会議熊本秋季時局講演会(谷口会長 講演会)
日本会議熊本秋季時局講演会
世界に咲き誇れ日本~憲法・皇室・安全保障を語る~
と き:令和7年10月4日(土)13:30~15:30
◎講師:谷口 智彦(元内閣官房参与、日本会議会長)
参加費:1,000円(学生・日本会議正会員以上は無料)
参加お申込み:こちらをクリック もしくは
住所・郵便番号・氏名・電話番号をご記入の上、以下の手段でお申込みください。
FAX 096-322-7494 Email✉ knippon@crocus.ocn.ne.jp
主催:日本会議熊本
共催:日本会議熊本議員連盟
TEL☎ 096-322-7484
【挨拶】8月15日 大東亜戦争終戦80年 追悼と感謝の集い(谷口会長挨拶)
大東亜戦争終戦80年 追悼と感謝の集い
主催者代表挨拶
日本会議会長 谷口 智彦
80年前の本日、ちょうどこの時間辺り、玉音放送で終戦を知った善男善女は、そぞろ靖國のみ社(やしろ)に集まって、万感の思いを涙に託し、英霊に向かいました。
当時の宮司、鈴木孝雄陸軍大将はその日の情景を、「境内に参拝者がひきも切らぬ。軍人が拳で目を掩(おお)い聲(こえ)を上げて泣きつつ通つた」と述べています。
気温は31~2度。青い空、照りつける太陽を、時々雲が遮(さえぎ)りました。きょうと同じように、空気は多くの湿気を含んでいたようです。
同じ時刻、皇居前。正座しむせび泣く人々から、誰が音頭を取るでもなく、「海ゆかば」の歌が聞こえ始めました。くぐもった聲が、そこここから、「おおきみの辺(へ)にこそ死なめ」─と。あきらかにそれは、戦いに散った、英霊たちを思ってのことだった
に違いありません。
きっとここ、靖國のみ社でも、山ゆかば、草生すかばね。歌は、聞こえたのではありますまいか。
私達にはもはや思い出すことのかなわない、遠い日のことです。けれども耳を澄まして、思いを馳せることは、できます。
平静な、心にならなくてはなりません。胸の中に湖があるなら、波が消え、水面(みなも)が鏡のようになるのを待てば、きっと、海ゆかばの歌が、聞こえてくることでしょう。
すると次の刹那(せつな) 、英霊の聲が、かそけき聲が、私達の耳朶(じだ)を打ち始めます。
おまえたち、きみたち、あなたたちは、誇るに足る国を築いてきたか。心に、一点も、恥じるところはないか。
もちろんですとも。誇ることができる国をつくり、恥ずべきことなど何もありませんと、英霊に向かって胸を張るべくして、私達はまだ、道半ばです。
いまから80年後も、靖國のみ社は、広々と大きく、手入れが行き届いた、清潔な場所でなくてはなりません。
世界の色々な国から、政治や経済、軍事の指導者たちが訪れては、静かな祈りを捧げることのできる場として、大切にされていなくてはならないと、そう考えます。
そのために必要な努力を、私達一人ひとり、担っていこうでは、ありませんか。
80年後の日本が、若い人たちがいきいきと働き、日本人に生まれて本当に良かったと思える国であるように。
今の平安と、平和があるのは、はるかな昔、一身を捧げて戦いに斃(たお)れた先人達の尊い犠牲があるからだと、心から偲ぶ気持ちをもっていてくれるように。
英霊に感謝を捧げる本日、未来を見晴るかし、今日これから、孜々(しし)たる歩みを続けていくことを誓う日といたしましょう。
私ども一人ひとり、背中に、英霊が、先人たちが私達に託した祈りを感じながら、歩んでまいりましょう。
ご列席くださいましたことへの感謝を皆々様に申し上げつつ、ご挨拶を終わります。ありがとうございました。
【声明】8月15日、終戦記念日の首相式辞について(日本会議会長 谷口智彦)

◎8月15日終戦記念日の首相式辞についての日本会議谷口会長の声明
日本会議は8月7日、全国戦没者追悼式の首相式辞に「反省」「謝罪」の文言使用に反対する声明を谷口会長名で発表しました。
【声明】8月15日終戦記念日の首相式辞について
日本会議会長 谷口 智彦(令和7年8月7日)
来る8月15日の終戦記念日、石破茂首相は全国戦没者追悼式に臨んで式辞を述べる。その内容が、無用の文言を含むものとなることを危惧する。
かつて菅直人、野田佳彦の両首相は同式辞において、先の大戦がアジア諸国の人々に損害と苦痛を与えたと指摘した後それへの反省を口にした。
このような発言は、戦没者の御霊を、当世当用の政治目的に利用する行為となる。式典本旨からの逸脱であり、無用。のみならず、不徳でさえある。
式典では、「全国戦没者之霊」の柱を立て、周りを夥しい菊花で埋める。戦没者の御霊がそこに帰ってきて、われわれの祈りを聞いてくれると信じればこその設(しつら)えだ。
ここで首相が第三者に向かって反省を述べたとすると、御霊に対し何を言ったに等しい行為となるか。御霊にも反省を迫るのか。それとも反省の言葉をアジア諸国民に伝えてくれと、御霊に伝令の働きを求めるのか。
戦後われわれの父祖たちは、容易に言葉にし難い痛惜の念をもって、アジア諸国との和解に励んだ。80年が経ち、アジアの人々には、日本にむしろ期待するところが大きい。安全保障と経済成長をインド太平洋にもたらす一翼たれとの要求だ。
ここまでに至らせた先人達の営みもまた、首相が言う反省の二文字で閑却される。
日本に対していまだに謝罪と反省を求める国には、わが国を影響下に入れる意図がある。これに応じることは国際社会の力学を知らぬ者の所業となり、日本に寄せるアジア諸国の期待を裏切る行為となる。
石破首相はまた、戦後80周年に際し何事か私見を述べたいようだ。首相の言葉は、閣議を経ようが経まいが軽くない。節目の年に首相として居合わせたのを幸い何事か重みのつく言葉を残したいのだとすると、それは我欲を通そうとする傲慢である。
どこまで続くか覚束ない政権を率いる人物が何事か歴史を語り、なおかつひとに傾聴を求めるなら、政治力の欠如を補う道徳的高潔が必要だ。石破首相には、持ち合わせに自信があるのか。
自民党を率いた選挙で三戦全敗、同志の政治生命を多く奪ってなお恬淡を装う人物の言葉に、いかほどの重みがあろう。このうえ歴史に自説を刻もうとは、地位の濫用である。断念すべきだ。
【講演】9月28日〔福岡県〕谷口智彦新会長 就任記念講演会
谷口智彦新会長 就任記念講演会
世界に輝く日本 全国セミナー in 福岡
と き:令和7年9月28日(日)13時開会(12時開場)
ところ:天神ビル11階10号会議室
福岡市中央区天神2-12-1
参加費:2,000円
参加お申し込み:こちらをクリック
お問い合わせ:日本会議福岡事務局
〒810-0041 福岡市中央区大名2-2-2 後藤ビル303
TEL☎ 092-406-7615 FAX 092-406-7625
【講演】9月28日〔福岡県〕日本会議谷口智彦新会長を囲む青年懇談会
日本会議谷口智彦新会長を囲む青年懇談会
と き:令和7年9月28日(日)記念講演会終了後 15時開会
ところ:天神ビル11階/3号会議室
参加費
・就任記念講演会から引き続き参加の方は【無料】
・懇談会からの方は【2,000円】
対 象:49歳以下の男女
参加お申込み:こちらをクリック もしくは、
FAX 092-406-7625 TEL☎ 092-406-7615(事務局)
メール✉ nipponkaigifukuoka@gmail.com
お問い合わせ:日本会議福岡事務局
参議院選挙結果を受けての見解/日本会議(令和7年7月24日)
■自民党は、新体制のもと保守政党に回帰し、その中核に相応しい国家政策と行動を示せ
このたびの参議院選挙において、自民党は昨年の総選挙に引き続いて大敗北を喫し、衆参両院で与党の過半数割れを起こすという前代未聞の事態を出来(しゅったい)させた。
これは現在のリベラル化した自民党に対して、保守層がノーを突きつけた結果といってよい。
近年、自民党は立党精神を忘れ、憲法改正、男系の皇統護持、夫婦別姓阻止など、わが国の国柄に関わる重大案件に対してすら、支持層に明確な姿勢を示すことができなかった。また、国益軽視の外交や外国人政策等が国民の多くの不満を招いてきた。
今回、新興政党が大きく議席を伸ばした背景には、このような自民党の変質が大きく関わっており、それを敏感に感じ取った支持層が他に拠り所を求めた結果であることを見誤ってはならない。
このような保守層の離反の背景を深刻に受け止め、保守政党の中核としての矜持を取り戻し、果断に国家政策を提案し実現していくことこそ、党再生の道筋である。
自民党には、内外の厳しい情勢の中、我が国の伝統的価値を基軸として、日本を再び成長と発展の軌道にのせる重大な使命が課せられている。
今からでも遅くない。結党70年の節目を迎えた自民党は、猛反省の上、立党精神に起ち帰り、選挙結果を党再生の機会と真摯に受け止めて、体制を一新し、秋の臨時国会へと向かうべきである。
【挨拶】谷口智彦会長「会長就任の挨拶」(プロフィール)
◉会長就任の挨拶
谷口 智彦 元内閣官房参与・筑波大学特命教授
諸先輩、皆々様のご推挙を忝(かたじけの)うし、会長とあいなりました。
おのれの人生に、かかる局面が待ち受けていようとは思いだにせず、驚きを禁じ得ません。
就任のお話を頂いた時は、啓示を得た思いがいたしました。
故安倍晋三元総理から得た、ご縁あってのこと。かくなるについては、やはり元総理の導きがあったに違いあるまいと。
思いつつ帰宅し、いつもの通り遅い時間に就寝しました。
時計の針が深夜を回って、奇しくも自分の誕生日に入ったあとです。午前三時頃でした。
安倍晋三氏が、昭恵夫人とご一緒に、私の目の前にいるではありませんか。いつもの声が、聞こえます。「谷口さん、それは大切なお仕事だから、ぜひ受けるといいですよ」と、そう。
面立ちといい声音といい、生前の様子そのままであまりに生々しく、目を覚ましたあとも、夢だったことを納得するのに暫時要したほどでした。
再び申しますにそれは私の誕生日で、のみならず、自分の馬齢が遂に故元総理の享年を上回った日でもあったのです。いったい、幾重にも啓示的でした。
もはや明らかではありませんか。ここに至る道のりは、故元総理が敷いてくれたものです。
であるならば、お断りする法はありません。身の引き締まる思いがあるのみです。
高浜虚子の有名な句「去年(こぞ)今年(ことし)貫く棒の如きもの」は、昨日までの自分の上に、その上にのみ、今の自分はあるのだという確かな実感をよんだものです。
ためらいなくこれを感じることのできる人は、自分を見失わなかった人生を送った方、そして国民が集団として同様に思うことができるとすれば、その仕合わせをことほぐべきです。
世界に百九十いくつもあるいったいどの国の国民が、太古の昔から今日まで、「貫く棒」でつながっている、変わっていないのだと思えるでしょう。
日本には言葉があって歌があり、なによりも天皇ご一家という世界最古の一統が絶えずにありますゆえに、わたしたちは継続の実感をもつことができる。昔の人の言い方はとかく大仰ですが、万邦無比と言いたくなった心境がよくわかります。
日本会議の使命とは、思いますに、わたしたちが引き継いできた「貫く棒」・日本の心棒を折らずに後代に継承し、日本の国柄を守って、そして強くするところにあると信じる者です。
旧宮家で皇統を引く男性の方々に皇室へ入っていただく所要の改正は、令和七年通常国会で実現するやに見えたのも束の間、先送りになりました。
自衛隊に明文の位置づけを与え、制服を身にまとう男女に一層の誇りを与えるための憲法改正も、またしても棚上げです。
二つは急務。日本会議の任務は、このうえなく重大です。
日本会議会長なる肩書を付与されたからといって翌日からふさわしく務まるはずはなく、自分で自分を鍛えるほかあるまいと思いつつ、かつそれも悠長にはできまいと心得ます。皆様のご指導を仰ぎたいと存じます。
◎谷口智彦会長の主な経歴
昭和32年香川県生。東京大学法学部卒。『日経ビジネス』で編集委員、ロンドン特派員。在英中は世界最古の外人記者クラブ・ロンドン外国プレス協会でアジアから初の会長。
平成17年外務省で外務副報道官、第二次安倍政権では平成25年に内閣審議官、のち官房参与となり、安倍総理の外国向け演説を日英両語で担当。慶應義塾大学大学院教授を経て現在富士通フューチャースタディーズセンター特別顧問、筑波大学特命教授。
近著は『安倍総理のスピーチ』、『誰も書かなかった安倍晋三』。BBCなど海外英語ニュースへのライブ出演は500回を上回る。『月刊正論』、産経新聞(「正論」、「月曜コラム」)、『月刊Hanada』でコラムや書評を連載中。
【終戦80年】特攻隊出撃前の肉声―英霊の思い
本日6月23日は、沖縄慰霊の日です。20万人を超える方々が亡くなられた沖縄戦から80年。改めて、この地で亡くなられた全ての方々に深く哀悼の意を表します。
私たちが生きる今の日本は、先人たちの並々ならぬ努力の上に成り立っています。特に、国の危機に際し、自らの命を顧みず、国民と日本国を守り抜いてくださった英霊の方々の存在を忘れてはなりません。
今回は、英霊の皆様が抱かれた「思い」について深く考えるため、ぜひご覧いただきたいYouTube動画をご紹介します。
▼ご紹介動画はこちら https://youtu.be/eFX5J_xsvC0?si=3e3z5zztiL3ggTgh
※動画内容の一部テキストを下記に掲載しています。ぜひご一読ください。
今年、終戦80年を迎えるにあたり、この映像をご覧になり何を感じられたでしょうか。私たち日本会議は、英霊の皆様が命を懸けて守り抜こうとされたこの日本を、次世代へとしっかりと引き継いでいくことが、現代を生きる私たちの使命であると考えております。そのためには、英霊の皆様の「思い」を風化させることなく、その思いを胸に日々の生活を送ることが重要です。
今後も日本会議は、日本の誇りを取り戻し、より良い国を築いていくための活動を続けてまいります。皆様には、ぜひこうした活動にご理解ご協力いただけますと幸いです。
■ご紹介動画の一部テキスト
当時、慶應大学の1年生だった塚本太郎さんは学業半ば、予備学生として海軍に入隊し、「回天」の搭乗員を志願します。(回天…大型魚雷を改造し、操縦者が1人乗り組んで敵艦船に体当たりをする兵器)
「自分から志願することはないのに」と可愛がってくれたおばさんが嘆いた時、塚本さんは苦笑して「こんな時に若いものが出ていかなきゃ、おばさん、日本の人がみんな不幸になるよ」と答えたと言います。
塚本さんは入隊を前に、お父さんの経営するスタジオで出陣の心境をレコードに録音しました。
海軍少尉 塚本太郎
「父よ母よ、弟よ妹よ。そして永い間育んでくれた町よ、学校よ、さようなら。本当にありがとう。こんな我がまま者をよくもまあ本当にありがとう。
「僕はもっともっと、いつまでもみんなと一緒に楽しく暮らしたいんだ。愉快に勉強し、みんなにうんと、ご恩返しをしなければならないんだ。春は春風が空におどり、みんなと川辺に遊んだっけ。夏は氏神様のお祭りだ。神楽ばやしがあふれてる。昔はなつかしいよ。しかし、僕はこんなにも幸福な家族の一人である前に、日本人であることを忘れてはならないと思うんだ。人生20年ー。余生に費やされるべき精力の全てを、この決戦の一瞬に捧げよう。
我ら今ぞいかん。南の海に、北の島に、全てをなげうって戦わん。大東亜の天地が呼んでいる。十億の民が希望の瞳で招いている。 みんなさようなら!元気で征きます。」
昭和20年1月21日、塚本さんは回天に乗り組み、西カロリン諸島ウルシー湾の敵艦隊に体当たりし、壮烈な戦死を遂げました。享年21歳。
塚本太郎さんの弟・悠策さんは語ります。
「一番にあったのは国に対する思いで、『誰かがやらなければ、この国を守るんだ』という。それだけに、家族を思う気持ち、母や弟や妹、父とか、その間で随分その気持ちが複雑に揺れたんだろうと思います。思いを断ち切ろうとする気持ちと、『やらなきゃならないんだ』という思い。それを20歳の人がやったことに、僕はすごいなと思うんです」
日本会議の活動にご参加ください
日本会議では、会員の皆様に、本稿のような日本の根幹に関わる問題について専門家の意見や深い分析を掲載した機関誌『日本の息吹』を毎月お届けしています。
日本について真剣に考える皆様にとって、きっと貴重な情報源となるはずです。
日本についてもっと深く知りたい、日本会議の活動を応援したいとお考えの方は、ぜひ私たちとともに歩んでみませんか。
皇室制度に関する読売新聞社提言の問題点について〔ご参考〕
皇室制度に関する読売新聞社提言の問題点について〔ご参考〕
日本会議事務局
令和7年5月22日
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国会で安定的な皇位継承に向けた皇族数確保の議論が大詰めを迎えたさなかの5月15日、読売新聞社が「皇統の安定 現実策を」と題して次の4項目を柱とする提言を発表しました。
〇皇統の存続を最優先に―安定的な皇位継承を先送りするな
〇象徴天皇制維持すべき―国民の支持に沿った方策を
〇女性宮家の創設を―皇室支える皇族数が必要
〇夫・子も皇族に―与野党は合意形成に努めよ
この提言に関し、若干の問題点を指摘したいと思います。大切な問題ですので、今後の議論の参考に資するものともなれば幸いです。
1、読売提言は「安定的な皇位継承を先送りするな」として、女性天皇・女系天皇を検討することを求めている。これは女性・女系天皇を容認した小泉純一郎内閣の有識者会議報告(平成17年11月)まで時計の針を戻そうとするものである。
2、このため、悠仁親王殿下のご誕生以降の政府・各党・国会における検討の積み重ね、すなわち「天皇の退位等に関する皇室典範特例法案に対する附帯決議」に関する有識者会議報告書に基づく政府から国会への報告、さらには各党会派の意見書提出、昨年来の各党代表者による6回の全体協議などを、ほぼ無視した内容となっている。
3、しかも提言では、現在の国会の協議でもっとも合意が進んでいる旧皇族の養子案については、正面から提言項目の一つとして検討することなく、否定的な結論に導く誤った指摘をしている。
このほか、現在の国会論議の内容を踏まえることなく、事実誤認や混同など内容的にも問題が多い。
以下、散見される提言の問題点を列挙した。
〇問題点1
読売提言「安定的な皇位継承の確保は先送りできない政治課題となっており、与野党は衆参両院議長の下で行われている協議で今国会中に結論を得なければならない。」
【問題点】提言は「安定的な皇位継承の確保」について、「今国会中に結論を得なければならない」としているが、国会は、皇位継承の問題と切り離して「皇族数の確保のための方策」を議論することで、主要政党が合意している。誤った前提での提言となっている。
〔ご参考〕野田立憲民主党代表「この議論(安定的な皇位継承の確保)に入れないということは万やむを得ないという立場で今回の方針は是とする。」(野田佳彦・令和6年5月23日)
〇問題点2
読売提言「皇統を安定的に存続させるため、女性天皇に加え、将来的には女系天皇の可能性も排除することなく、現実的な方策を検討すべきではないか。」
【問題点】「皇統」とは、男系(父方)の血脈により継承されてきた天皇及び皇族の系譜であり、母方の血筋を継承する女系天皇は、皇統の「存続」ではなく「断絶」につながる。
〇問題点3
読売提言「旧宮家の人たちは、戦後長く一般人として暮らしてきた。そうした人に唐突に皇位継承資格を与えて、国民の理解が得られるのだろうか。」
【問題点】提言は、養子案は旧宮家の方に唐突に皇位継承資格を与えると断定し否定的な考えを示している。一方で提言は、女性皇族の配偶者が一般人から皇族となることへの懸念は何も示さず推奨している。
〔ご参考〕自民党意見書は、養子となる男性は皇位継承資格を持たない策を提案「養子となった(旧宮家の)男性は皇位継承資格を持たず、その男性が養子となった後に生まれた男子は皇位継承資格を有するとのとすることが適切」
〇問題点4
読売提言「女性皇族が結婚後も皇室にとどまることができるよう、早急に皇室典範を改正し、女性宮家の創設を可能にすべきだ。」
【問題点】提言は、「女性皇族が結婚後も皇室にとどまる方策」と「女性宮家の創設」とを意図的に混同している。
国会では女性皇族が結婚後も皇室にとどまることができるようにする方策は議論されているが、それは、女性宮家の創設を可能にすることとイコールではない。両者を意図的に混同して自らの提言へと誘導しているのではないか。
〇問題点5
読売提言「与野党協議では、女性宮家の創設について各党の意見が概ね一致している。」
【問題点】「女性宮家」を創設する案について、各党の意見が一致しているという事実はない。提言は、明らかな事実誤認である。
〇問題点6
読売提言「憲法には、象徴天皇制と天皇の地位の世襲制が規定されているだけだ。」
【問題点】憲法第2条の「世襲」規定は「男系」を意味するとする見解は、政府でも学界でも支持されてきた事実を、提言は無視している。
〔ご参考〕加藤紘一内閣官房長官「この規定〔憲法第2条〕は皇統に属する男系の男子が皇位を継承するという伝統を背景として決定された」(平成4年)
〇問題点7
読売提言「女性皇族の離脱を食い止めなければ、国民の幸せを祈る祭祀や海外訪問を通じた国際親善などを担う方もいなくなってしまう」
【問題点】宮中祭祀は、天皇陛下が主宰される重儀であり、女性皇族は参列はあっても祭祀を担うことはありません。
〇問題点8
読売提言「象徴天皇制は戦後、国民に定着し、太平洋戦争の戦地を訪れて慰霊したり、災害現場で被災者に寄り添ったりする皇室の活動は深く敬愛されている。」
【問題点】提言は、象徴天皇制の国民への定着と皇室の活動への敬愛を指摘しているが、国民に寄り添う皇室活動は歴代天皇の伝統であった事実に触れられていない。
〔ご参考〕昭和天皇「その(国民の信頼の)原因というものは、皇室もまた国民をわが子と考えられて、非常に国民を大事にされた。その代々の天皇の伝統的な思召しというものが、今日をなしたと私は信じます。」(昭和52年8月23日)
【夫婦別姓問題】「システム設計」の問題として考える「夫婦別姓」(埼玉大学名誉教授・長谷川三千子氏)
議論が活発化している「選択的夫婦別姓」問題。
「名字が変わるのが嫌な人も、そうでない人も、それぞれの選択肢があれば良いのでは?」
一見もっともらしいこの意見に、私たちは立ち止まって考える必要があります。
『日本の息吹』5月号では、埼玉大学名誉教授の長谷川三千子先生が、この問題を単なる個人の選択の問題としてではなく、「システム設計」という視点から深く掘り下げています。
「姓」と「氏」の違いを理解する
長谷川先生は、議論の出発点として、「姓」と「氏」という二つの言葉が持つ意味の違いを明確にすることの重要性を指摘します。
- 姓:生まれた家、血筋を示すもの。
- 氏:夫婦が同じ家となり、共に歩む家族の証。
韓国の夫婦別姓制度のように「姓」のみで成り立つシステムでは、個人のルーツは明確になる一方で、夫婦という新しい家族の絆は表現されません。
一方、日本の民法は、明治時代に「氏」という概念を導入しました。これは、夫婦が同じ「氏」を称することで、社会の構成単位である「家族」としてのまとまりを示す、日本独自のシステムです。長谷川先生は、「氏」の導入は、「東アジアにおける家族システムの新機軸だつた」と述べています。
法務省のホームページでは、この重要な歴史的背景や東アジアの家族制度との違いに触れず、単に「姓」や「名字」を「氏」と呼んでいると説明するに留まっていますが、長谷川先生はこれを「ほとんど説明放棄だ」と厳しく指摘します。
自然でシンプルな「夫婦同氏」という形
最高裁判所の判決でも、「夫婦及びその間の未婚の子が同一の氏を称することにより、社会の構成要素である家族の呼称としての意義がある」と示されている通り、「夫婦同氏」は、家族という一つのまとまりを明確にする上で重要な役割を果たしています。
私たちの誰もが、どこかの家で生まれ育ち、その縦の繋がり(姓)なしに存在することはできません。しかし、人は成長し、新たな家庭を築きます。もとは他人だった二人が出会い、共に生きる決意を示す印、それが「同氏」なのです。そして、その家庭から、また新たな縦の絆が紡がれていきます。
このように考えると、日本の「夫婦同氏」制度は、人間のライフサイクルに寄り添った、実に自然でシンプルなシステムであることが理解できます。
「選択的夫婦別姓」という言葉の矛盾
もし、この「夫婦同氏」制度を崩し、「選択的夫婦別氏制度」へと変更したらどうなるでしょうか?
長谷川先生は、そもそも「夫婦別氏」という言葉自体が矛盾していると指摘します。「氏」は、血縁のない者同士が家族としての絆を共有するために生まれた概念だからです。「夫婦別氏」は、結婚と同時に離婚するような論理的な破綻を孕んでいます。
そのため、別氏論者たちは「夫婦別姓」という言葉を使いますが、本来の夫婦別姓制度は、個人の選択の余地はなく、出生時の姓を生涯変えないという厳格な出生第一主義に基づいた考え方です。
「選択的夫婦別姓」という言葉は、そうした背景を知らない人々に、あたかも簡単な選択肢が増えるだけのように誤解させているのです。
最も使いやすいシステムへ
「システム設計」という視点から見れば、日本の「夫婦同氏」制度の基本を堅持したまま、通称使用の法制化をしっかりと行うことこそが、最も使いやすい最良のシステム実現となるのではないでしょうか。
日本の大切な伝統と家族の絆を守りながら、より良い社会のあり方を考えていく。そのために、私たちはもっと深くこの問題について知る必要があると思います。
日本会議では、会員の皆様に、本稿のような日本の根幹に関わる問題について専門家の意見や深い分析を掲載した機関誌『日本の息吹』を毎月お届けしています。
日本について真剣に考える皆様にとって、きっと貴重な情報源となるはずです。
日本会議についてもっと知りたいという方は、
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【皇室】世界最長の歴史を未来へつなぐ―安定的な皇位継承のために(半井小絵さん、曽根香奈子さん)
私たちは、世界に誇るべき長い歴史を持つ国、日本に生を受けました。
神武天皇から今上陛下へと連綿と続く男系による皇位継承は、日本の歴史そのもの。このかけがえのない伝統を未来へと繋いでいくために、今、真剣に考えなければならない時を迎えています。
ここでは、月刊『日本の息吹』4月号に掲載された特集「旧宮家からの養子による皇籍復帰の実現を」より、お二人の女性のご寄稿(女優・気象予報士の半井小絵さんと、株式会社武田工業所取締役の曽根香奈子さん)から、安定的な皇位継承について、そのための具体的な方策について考えていきたいと思います。
1)「和気清麻呂公の精神を受け継ぐ―男系継承の重み」

半井小絵さん 寄稿より
「日本が世界一長い歴史を持つ国であり、かつ神武天皇より今上陛下に至る万世一系を守り続けてきたこと。そして天皇陛下は世界では『皇帝(エンペラー)』と呼ばれ王よりも格上の存在であると知った時は全身が震えるような衝撃を受けました」と語る半井小絵さん。ご自身が、皇統をお守りした和気清麻呂公の子孫であることを知られた体験から、男系継承の重要性を強く訴えられています。
寄稿の中で半井さんは、
未曽有の危機であった「道鏡事件」において、皇統を守り抜いた和気清麻呂公の智慧は、現代にも通じるものがある。女性皇族との婚姻関係にある民間男性との皇位継承争いを避けるためにも、父方を辿れば必ず神武天皇に繋がる男系継承を守ることこそ、先人から後世に引き継ぐべき断固たる伝統である。
皇位継承資格を持つ皇族男子が悠仁親王殿下お一人になられる現状への強い危機感を表明。
旧宮家の男系男子の皇籍復帰の必要性を強調されて。同世代の男性皇族の存在は、将来の天皇陛下にとって心の支えとなり、安定的な皇位継承へと繋がる重要な要素となるのです。
と述べられています。
2)揺るぎない伝統こそが安定の礎―女性の視点から考える

曽根香奈子さん 寄稿より
「『安定的な皇位継承』という時の『安定』のよりどころは、移ろい易い『世論』なのでしょうか。いいえ、神武天皇以来2000年以上繋いできた男系継承の揺るぎない『伝統』こそがよりどころなのです」と力強く語る曽根香奈子さん。三児の母であるという視点から、皇室の安定こそが日本の安定に繋がると訴えられます。
曽根さんは、天皇陛下が「祭り主」として宮中祭祀を執り行われることの重要性を指摘し、その資格が皇統に属する男系に限られてきた歴史こそが、皇室の伝統であると述べられます。この悠久の伝統は、日本国民全体の誇りであり、結束力の証です。
また、皇室が国にもたらす安定性を「こま」のイメージで表現されました。中心である天皇陛下(皇室の伝統)があるからこそ、私たち国民は変化を受け入れ、多様で豊かな暮らしを送ることができる。安定的な皇位継承の原則を守ることこそが、日本の平和と安定に不可欠なのです。
曽根さんは、「多様性」は皇室に入られた女性の方々が担ってきたとし、男系による皇位継承の原則と、女性による多様性が調和することで、皇室の伝統と文化が織りなされてきた。安定的な皇位継承のためには、皇統に属する男系男子孫である旧宮家の皇族復帰が最善の策であると結論づけられました。
◆おわりに
半井小絵さん、曽根香奈子さんのお二人のご寄稿から、日本の皇室が持つ唯一無二の歴史と伝統、そしてその未来を守り繋いでいくことの重要性を改めて認識させられます。安定的な皇位継承の実現は、日本の未来にとって決して避けて通れない課題です。
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【終戦80年】終戦80年と昭和100年—昭和天皇と国民の絆、佐賀の少女との心温まる交流
今年は、終戦から80年という節目の年を迎えます。そして、来年は昭和100年。
激動の時代を生き抜き、戦後の日本を復興へと導いた昭和天皇の御存在は、私たち日本人の心に深く刻まれています。
麗澤大学客員教授の勝岡寛次先生が『日本の息吹』令和7年3月号で紹介された昭和天皇の御巡幸にまつわるエピソードは、天皇と国民の間に結ばれた深い絆を今に伝えています。
昭和24年5月22日、佐賀県の因通寺(いんつうじ)を訪れた昭和天皇は、戦災孤児を収容する「洗心寮」で、両親を亡くした一人の少女と出会われました。少女は、父と母の位牌を胸に抱き、天皇陛下の問いかけに凛とした態度で答えました。
「おさびしい?」という問いに、少女は「いいえ。淋しいことはありません。私は仏の子供です。仏の子供は亡くなったお父さんとも、亡くなったお母さんともお浄土にまいったら、きっともう一度会うことが出来るのです。」と答えました。
この言葉に深く心を打たれた昭和天皇は、少女の頭を優しく撫で、「仏の子はお幸せね。これからも立派に育っておくれよ」と声をかけられました。その時、天皇陛下の目には涙が浮かんでいたといいます。
少女もまた、天皇陛下の優しさに触れ、心の奥底で抑えていた感情が溢れ出し、小さく「お父さん」と呟いたのです。
天皇陛下は、その言葉に深く頷き、「また来るよ。今度はお母さんと一緒に来るよ」とおっしゃられましたました。
この心温まる交流は、昭和天皇と国民との間に確かに存在した深い絆を物語っています。
そして戦後の混乱の中、人々は天皇陛下の御存在に希望を見出し、心の支えとしたのです。
終戦から80年、私たちは改めて昭和天皇の御心と、国民との間に育まれた絆を胸に刻んでいきたいと思います。
日本会議では、日本の伝統や文化、歴史に関する貴重な情報を、月刊機関誌『日本の息吹』を通じて会員の皆様にお届けしています。
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●北朝鮮による拉致被害者・有本恵子さんの父・有本明弘さんの思い
●北朝鮮による拉致被害者・有本恵子さんの父・有本明弘さんの思い
2月15日、北朝鮮による拉致被害者・有本恵子さんのお父様・有本明弘さんがご逝去されました。
謹んで、ご冥福をお祈り申し上げます。
有本明弘さんは、娘・恵子さんの救出を信じ、長年にわたり拉致被害者救出活動に力尽くされました。願いが叶わぬまま、この世を去られたことは、さぞかし無念であったことと存じます。
恵子さんは昭和52年(1977年)、当時23歳で欧州留学中のイギリス・ロンドンから北朝鮮に拉致されました。40年以上に及ぶ長い年月、肉親との再会が叶わぬまま、今日を迎えてしまいました。
●恵子さんのご両親、有本明弘さん、有本嘉代子さんの切実な思い
かつて、日本会議・機関誌『日本の息吹』に掲載された、父・有本明弘さん、母・有本嘉代子さんの記事の一部をご紹介いたします。
「国民の生命を守る政治家を」
北朝鮮による拉致被害者家族連絡会 有本明弘さん
1988年の9月に、子供たちから北朝鮮にいるという手紙が送られてきて、それから15年間、政府、外務省、警察に対して、救済活動を行ってきました。
その2年後の9月24日に自民党・社会党両党代表団が北朝鮮に訪問し、その結果、私たちの子供の問題が表に出てきました。マスコミが公表した以上、私たちも表に出て救済のお願いをしてきました。
私たちは子供たちを救済するために、北朝鮮で恵子と一緒にいるという石岡さんの母校の日本大学の憲法学の教授を訪ねました。
先生は「これは国民の生命と安全の問題であるから、政府としては優先的に扱わなければならない。政治家に問うべきことは、政治の目的は一体なんであるのかということです。政治家は国民の一票によって職につくのであって、国民、即ち有権者の生命が脅かされている拉致問題から逃げることはできない」と言われました。
政治家が国民の生命を守ることは当然のことです。政治家は国民の一票で決まるのであって、国民の生命と安全の問題を真剣に受け止めて、拉致の問題を重視して欲しいと私は思います。
(平成15年『日本の息吹』12月号より)
「祈り」-娘が帰るその日まで
北朝鮮による拉致被害者家族連絡会 有本嘉代子さん
昭和63年に恵子からの手紙を受け取ってから私と主人は、「必死の思いで手紙を届けたのだろうから、どうしても助けてやらなければ」という思いでしたが、9年間は、私達はどこに行けばいいのか、何をどのようにしたらいいのか全く分かりませんでした。主人は鉄工所で真っ黒けになりながら朝から晩まで働いていましたし、私は6人の子供の子育てが大変で、なかなか難しかったのですが、娘を助けたいとの一心で無我夢中でした。
「外務省に行かれてはどうですか」と言われて、上京して初めて外務省に行った時には、人が行き来するロビーの入り口に出てこられた外務省の方が立ったまま、「国交のない国ですからね」と言われてそれで終わりでした。どこに行っても相手にされませんでした。
(中略)
電車などで周りの方々が声をかけてくださいます。「一所懸命応援しています」「何をしたら良いのか分かりませんが、皆さんが一日でも早く帰ってこられるように、帰ってくるその日までご両親が元気に暮らせるようにずっと祈っています」と仰ってくださいます。皆さんが声をかけてくださること、それが一番の励みになっています。
政府、外務省、国会議員の皆さんにもこの気持ちを持って、北朝鮮と交渉に当たって頂きたい。日本人なら日本人らしく誇りを持って、きっちりした外交をして欲しいのです。拉致問題解決のために、どうしたらいいか懸命に頭をひねって頂きたいのです。
私は日本人は素晴らしい民族だと今でも思っています。ですからきっと政府の方も助けてくださると信じて、動かなければいけないと思っています。
恵子たちが、そして全員が帰るまで、不安はありますが何とか私達は元気で頑張っていきます。最後まで皆さんご支援ください。
(平成21年『日本の息吹』4月号より)
恵子さんの一日も早い救出を願いつつ、ご両親の悲痛な叫びを改めて心に刻みたいと思います。
◆日本会議『日本の息吹』についてはこちらをご覧ください。
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【日本の安全保障は今】元統合幕僚長・河野克俊氏が警鐘を鳴らす!
「北朝鮮の核戦力5カ年計画」と「太平洋の二分化を狙う中国」
元統合幕僚長の河野克俊氏は、日本を取り巻く国際情勢の厳しさを、日本会議の機関誌「日本の息吹」の中で次のように述べています。
河野克俊氏の指摘
- 「北朝鮮は2021年から特に核戦力の近代化5カ年計画というのを進めております。(中略)ロシアとの利害が一致し、北朝鮮は武器を送る。そして兵隊まで送る。そこまでして見返りなしということ絶対ありえませんから、核戦力の近代化についてロシアの援助をバーターとして求めているのだと思います」
- 「今後の世界の基調は米中対立です。米中対立となった瞬間、日本は日米同盟ですからアメリカ側の最前線に立つということになります」
- 「核も含めた戦略環境という観点から見れば、日本が世界で一番、安全保障環境が厳しい状況に立たされているのは明白です」
河野氏は、日本の置かれた厳しい現状を指摘し、憲法 9 条の制約が日本の安全保障を困難にしている現状を訴えています。
『日本の息吹』で、日本を考える
河野氏のこの記事の全文は、日本会議の機関誌『日本の息吹』に掲載されています。『日本の息吹』は、日本の伝統や文化、歴史を大切にしながら、これからの日本のあり方を真剣に考えるための情報が満載です。
『日本の息吹』の魅力
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- 日本の伝統や文化、歴史に関する記事で、日本人としての誇りを取り戻す
- 日本の素晴らしさを再発見
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関連情報
■2月11日は建国記念の日!全国各地でお祝い行事が開催されます
■2月11日は建国記念の日!全国各地でお祝い行事が開催されます
2月11日は、日本が建国された日をお祝いする「建国記念の日」です。
建国記念の日はー
第一代天皇として神武天皇がご即位された日で、
日本の国の成り立ちや、遠く歴史を振り返る日でもあります。
この日、全国各地で様々なお祝い行事が開催されています。
日本の歴史や文化に触れることができるイベントや
伝統的な儀式、パレードなど
その土地ならではの様々催しが行われます。
家族や友達と日本の歴史や文化について話をしたり、イベントに参加したり
建国記念の日を、日本の歴史と文化に触れる特別な一日にしてみませんか?
建国記念の日は、ぜひお近くのイベントに参加して、日本の建国をお祝いしましょう!
◆「各地の行事情報」はこちらのページでチェックできます。
























