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【追悼・安倍晋三元総理/ご寄稿文⑭】遠藤敬氏、田尾憲男氏、髙橋史朗氏、高山正之氏

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遠藤敬 衆議院議員

 在りし日の安倍先生を偲んで

 安倍先生の突然の悲報に接し、誠に痛恨の極みです。心よりお悔やみ申し上げます。

 私も若い頃に、安倍先生の「美しい国」という理念に影響を受け、よく学ばせていただいた一人です。私が初めてお会いしたのは、十五年余り前の「近現代史における教科書の問題点」勉強会の立ち上げの際です。そこから、歴史認識の話し合いや懇親会でお会いするようになりました。

 安倍先生は、大阪のシンポジウムの折には、お身体が優れない三宅久之さんを、自分も行くからと背中を押して下さり、一緒にお越し下さいました。安倍先生が車椅子の三宅さんに寄り添われながら帰っていかれる姿が、今でも忘れられません。さらに、交流の場でも、安倍先生はいつも盛り上げて下さいました。若い政治家を育てようという使命感から「遠藤さんも一緒に頑張ろうね」と仰って下さったことを覚えています。安倍先生の持ち味のリーダーシップやお人柄もよく思い出されます。

 安倍先生の一番の心残りは奥様である昭恵夫人でしょう。モスクワでご夫妻と滞在した折、昭恵さんを大変お大事にされていることを近くで感じておりました。これまでお二人でやってこられたお姿が、将来の日本にまで生き続けると思います。政党は違えど、思いは共有しておりました。心から御冥福をお祈り申し上げます。

田尾憲男 神道政治連盟首席政策委員

 真にステーツマンだった安倍元総理

 安倍晋三元総理は、真にステーツマンと称するにふさわしい大政治家だった。

 「戦後レジームからの脱却」を旗印に、「日本を取り戻す」という政治の根本姿勢は我々の心を大いに奮起させた。「地球儀を俯瞰する外交」と「積極的平和主義外交」というのも、スケールの大きい発想力と行動力を示すもので、歴代首相を凌駕し、諸外国の首脳からも異例の高い評価を得ていた。それが氏の名を冠した「アベノミクス」と「TPP」などの経済政策とも相俟って、世界におけるわが国の存在価値を格段に高めたことは氏の大きな功績といわねばならない。

 安倍元総理は、日本の皇室の伝統護持のためにもなくてはならない大きな存在だった。二百年ぶりとなった譲位による皇位継承の新立法と、「令和」への御代替りに伴う諸儀式を無事に完遂させ、皇室のために尽力された。万世一系の皇位の安定的継承策を実現する上でも、安倍氏は最も頼りになる政治家だった。最大の使命と自認して取り組んだ日本国憲法の改正はついに実現をみず、不運にも非業の死を遂げ、不帰の人となられた。洵に残念で惜しまれてならない。

 岸田首相は、憲政史上最も長期にわたり総理の重責を担ってわが国の国威を高めた安倍元総理の葬儀を、国葬儀とする閣議決定をした。安倍氏の評価は、後世の歴史と史家に委ね、我々国民は静かに追悼して見送りたいものである。

髙橋史朗 麗澤大学客員教授・モラロジー道徳教育財団道徳科学研究所教授

 「種が芽吹く」ようにするのが私達の務め

 安倍元首相が銃弾に斃れ亡くなられたことは痛恨の極みであり、心よりお悔やみを申し上げる。拙著『「こども庁」問題Q&A』を昨年11月の私の誕生日に直接手渡し、この問題の核心を深くご理解いただき、尽力していただいたことに深く感謝している。

 安倍元首相が超党派の親学推進議員連盟の会長であったため、直接お話しする機会は少なくなかったが、マスコミの不当な親学批判と過激派団体の不当な働きかけによって同連盟が解散に追い込まれた真相について説明できなかったことが唯一の心残りである。関係者に迷惑がかかるので今は公言できないが、機が熟すればいずれ明らかにし、同議連に参加していただいた国会議員にもお伝えしたい。

 憲法改正、教育基本法改正を核とした教育再生、「歴史戦」に対する安倍元首相の遺志をしっかり受け継いでいきたい。安倍元首相が、プーチン大統領や中国政府首脳、アメリカをはじめとする世界各国の首脳から高く評価されているのは、「和して同ぜず」の和の精神の見事な体現者であったからである。

 昭恵夫人は葬儀挨拶で父の安倍晋太郎氏が亡くなった折に、安倍元首相が書いた手記を紹介し、吉田松陰の遺書『留魂録』の冒頭の辞世の句「身はたとひ武蔵の野辺に朽ぬとも留置かまし大和魂」を引用したことに触れ、「種をいっぱいまいているので、それが芽吹くことでしょう」と締めくくられたが、「それが芽吹く」ように思いを致し、力を尽くすことが私達の務めであろう。

高山正之 コラムニスト

 誇りある国家だということを思い出させた

 「日本は欧米の誰もが予想もしない速さと果敢さで近代化を成し遂げたが、最後は誰も予想しない狂気に駆られ、残忍になって自ら破滅していった」とジョン・ダワーは『敗北を抱きしめて』の序文に書いている。

 驚いたことに自虐が染みついたジャーナリズムや官僚、そして村山富市ら政治家までがそうした「狂気の日本」を吹聴し、日本人とその歴史を矮小化して恥じなかった。

 そこに安倍晋三が出た。天性の明るさ、大きさは、それを持たない者たちを真に畏れさせた。

 その2次政権で安倍晋三は壮大な歴史訓話を発表した。書き出しは国を開いた日本を待ち受けていた世界が「圧倒的な力を持った西洋諸国が第三世界を国ごと奴隷化しつつあった」こと。その危機感から日本人は学び、努力し、ついには欧鯨米虎の一つロシアを倒して「植民地に繋がれたアジア、アフリカの人々を勇気づけた」と続く。

 その文意は、日本は白人国家をも倒した実力と物理、医学などの分野でもノーベル賞級の偉業をなし、かつ世界に先駆けて人種平等を提唱した誇りある国家だということを世界の国々に思い出させるものだった。

 元首相はそんな日本が戦後のブランクを経て覚醒しつつあると訴え、それを形で示す外交力も披露した。トランプが慕い、EU諸国が一目置く理由がそこにあった。ただ狭量な日本の新聞はそれが分からない振りをして元首相を貶めることに躍起なのは一種の照れ隠しなのだろうか。

 大和西大寺駅前で一発目の凶弾がかすめたとき、安倍晋三は背を屈めるでなし、素直にそちらを見た。日本人をこれっぽっちも疑っていない振舞いだった。そして2発目の凶弾を正面に受けた。その明るさが哀しい。

【追悼・安倍晋三元総理/ご寄稿文⑬】木原稔氏、島田洋一氏、白駒妃登美氏、新保祐司氏

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木原稔 衆議院議員

 「おもいで」

中東訪問に同行

 令和2年1月、中東3カ国(サウジアラビア、アラブ首長国連邦、オマーン)訪問に総理補佐官として同行した。直前には米国によるイラン司令官殺害、その報復としてイランによるイラク米軍駐留基地ミサイル攻撃が行われ、更なるエスカレーションが危惧される中、マスコミからは訪問中止の報道が流れた。かつて、父・安倍晋太郎外相(当時)がイラン・イラク戦争の仲介を試みようと銃声が響く両国を訪問し停戦を呼び掛けた。このとき安倍晋三先生は外相秘書官として同行している。

 最終的に安倍総理は周囲の慎重意見を押し切る形で中東訪問を決断。迷いは感じられなかった。出発当日に逝去したオマーン国王の弔問も叶い新国王に挨拶できたことは、決断が運を引き寄せたと感じざるを得ない。

志賀哲太郎顕彰碑への揮毫

 台湾で「聖人」として慕われている熊本県出身の日本人教育者・志賀哲太郎先生を偲び、地元の益城町に顕彰碑を建立することになった。令和2年4月、安倍総理に碑石題字の揮毫をお願いしたところご快諾。ご多忙の折にもかかわらず、ひと月も経たぬうちに「木原さん、書き上がりましたよ」と連絡をいただき、総理執務室に受け取りに伺った様子を思い出す。

 その後、顕彰碑も完成し同年12月には除幕式を催行した。現職の内閣総理大臣から揮毫を頂戴できたことは、益城町や顕彰会そして志賀哲太郎先生にとって大変名誉な事であろう。安倍先生はいつも台湾に深く思いを寄せておられた。揮毫された顕彰碑を直接ご覧になる機会を作れなかった事が心残りである。

島田洋一 福井県立大学教授

 温和な現実主義者であり、常に戦士だった

 凶弾に倒れる直前に、安倍元首相が発した最後の言葉は、「彼はできない理由を考えることはない」だった。政界、官界にはびこる「まずできない理由を考える」風潮を戒めた大政治家の遺言だったと私は捉えている。

 それには次のような根拠がある。今年3月私は、英国型の独自核抑止力を日本も保有すべきことを説く一文を産経新聞「正論」欄に寄せた。英国は、発見されにくく残存性の高い原潜4隻にそれぞれ50発程度の核ミサイルを積み、常時1隻は必ず外洋パトロールに出る抑止(=反撃)体制を採っている。

 そのコラムをフェイスブックやツイッターにも転載したところ、安倍氏がほどなく「いいね」を付けてくれていた。もし左翼が発見すれば、「安倍が日本核武装に賛成した」と大騒ぎしかねない「危険な行為」だったが、安倍氏は特に首相退任後、閉塞状況を打ち破るため、自らが切り込み隊長役を演じ、あえて矢面に立つ覚悟を固めていたようだ。

 去る6月3日、私も参加し、安倍氏を囲んで行った文化人放送局のインタビュー番組でも核保有問題を取り上げたが、安倍氏は、現下の情勢では政治的に困難と言いつつも、時間を掛けて、普段から思考を巡らせていることを窺わせる丁寧な応答を行った。

 常に野党やマスコミに目の敵にされ、理不尽に叩かれ続けた安倍氏だが、さらにそれら勢力が切歯扼腕するような発言をいくつも温めていたと思う。安倍氏は温和な現実主義者であるとともに、常に戦士だった。

白駒妃登美 株式会社ことほぎ代表取締役

 安倍元総理への手紙

 安倍 晋三様

 貴方を突然失ったあの日、私達はかつて経験したことのない喪失感と閉塞感に包まれました。遂にこの国は天からも見放されてしまったと、絶望の淵に突き落とされたような、言いようのない不安に襲われました。

 でも、ふと思い至ったのです。

貴方が亡くなった橿原は、初代神武天皇が即位なさった、日本建国の地。まさに貴方が取り戻したかった「美しい日本」の原点です。

貴方は「美しい日本」の始まりの地で人生を完結させることで、私達に次のステージへ向かう勇気と希望を与えてくれたのですね。

 数えきれないほどの輝かしい実績の中で、特に私の心に残るものが二つあります。一つは戦後70年談話、もう一つは貴方が訪問先の国々から発したメッセージです。

 戦後70年談話は、私達の世代が子孫に遺し得る最大の財産となるでしょう。そして貴方が外国を訪れるたび、その国の文化や歴史を深く理解し、それらを育んできた人々への敬意に満ちたスピーチを行なったことは、行く先々で大きな感動を呼びました。このたび世界各国から外交儀礼を超えた、深い悲しみと愛に溢れた弔意が届けられたことは、貴方が世界中の人々と真心の絆を紡いできた証です。

 自国を愛し誇りを持つと共に、他国の人々を敬い、国境を超えて素晴らしい関係性を築いた貴方のように、私達も真の国際人となって「美しい日本」を再建していきます。貴方と同じ国に生まれ、同じ時代を生きられたことに、改めて感謝致します。

【追悼・安倍晋三元総理/ご寄稿文⑫】義家弘介氏、桜林美佐氏、佐波優子氏、執行草舟氏

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義家弘介 衆議院議員

 日本を取り戻す為の戦い

 今も悔しさと悲しみ、寂寥が心の中で複雑に渦巻いています。安倍元総理を襲った手製の銃は、2発で12個の弾丸を発射し、うち2個の弾丸が安倍元総理の命を奪いました。残り10個の弾丸は現場から90m離れたビルの壁などで発見されています。「無差別殺人」ともいえる凶行だったのです。しかし、元総理以外に被害はなかった。これを「奇跡」と言わずして何というのでしょう。安倍元総理はあの瞬間、無辜の国民の盾となって命を落とされた、ともいえましょう。

 私は、安倍元総理の側近として長く行動を共にしてきましたが、「神がかっている」「天命が降りてきている」と安倍元総理から感じる場面が幾度もありました。

 安倍元総理との最初の出会いは、17年前、神楽坂の料理屋でした。経済人との会食で、政治の話題になったとき、私は、「安倍さんのようなブレない保守政治家が必要です」と主張しました。しばらくすると、女将が私に耳打ちしました、実は安倍先生が別の座敷に来られていて、義家さんにお会いしたいと……。私は中座を申し入れ、安倍さんの座敷にお伺いしました。安倍さんは、私に強く優しく語りかけました、「一緒に日本の教育再生をやりましょう」と。それから1年後、安倍内閣が発足し、「教育再生会議担当室」が設置され、私は室長に任ぜられたのでした。

 そして、今年、安倍さんは、「日本を取り戻す為の本当の戦いはこれからです。一緒に頑張りましょう」と涼やかに、しかし力強く語りかけてくださいました。図らずも遺言となってしまったその言葉を大切に胸に収め、現下の国難と戦っていきます。

桜林美佐 防衛問題研究家

 自衛官が胸を張れる国にしたかった……

 安倍元首相が奈良の橿原という地で、まるで神の国に吸い込まれてしまったかのように命を奪われ、心がざわついたままです。痛恨の極みは、安倍さんが常に尊重していた自衛隊と警察が死に導いてしまったという事実です。

 元自衛官だからといって銃の扱いはもちろん製造などできるわけではなく、自衛隊との関連性を強くにおわせた報道はミスリードでしたが、かといって3年の任期制隊員だからその存在は軽いというわけではありません。3年であれ30年であれ大切な隊員であり、この任期制隊員こそが現在、最も自衛隊に必要な人たちなのです。

 安倍元首相の目指した改憲は、自衛官が退官後に「元自衛官です」と胸を張れるものだったのではないでしょうか。それを思うと悔しさが溢れます。

 自衛隊違憲論を正し、学校でその存在をしっかり教えることが必要だと安倍さんは考えていました。しかし現在は国民の自衛隊に対する感情は大きく変化したのだから今さら憲法に明記する必要はないとも言う人もいます。これに対してはこのように答えていました。

「それはこれまで自衛隊が歯を食いしばって耐え築いてきた信頼のたまもの、こんどは政治の側が責任を果たさなければならない」と。

 では、安倍さんが歯を食いしばって築いてきたことに、こんどはいかに責任を果たしていくのか?安倍さんの功績の受益者である我々は涙を拭い、残された者としてなすべきことをしなければならないようです。

佐波優子 戦後問題ジャーナリスト

 「敷島の大和心を蒔き晋む…」

 安倍晋三元首相のご逝去を悼み、衷心より哀悼の意を表します。安倍首相の蒔かれた種を引き継ぐ私達国民の一人として、どうしても忘れられないものを一つ上げるとすれば、私にとっては、平成二十五年四月二十四日の参院予算委員会での発言です。

 ある野党議員が、閣僚らの靖國神社参拝に中国や韓国が反発していることをどう感じているのかと質問したときのこと。安倍元首相は、「靖國神社に、御英霊に対して、御冥福をお祈りをする。それについて批判をされることに対しては何も痛痒を感じずに、批判されたことに対してそれはおかしいと思われることが私はおかしいと思います」。と答え、更に「私たちの歴史や伝統の上に立った私たちの誇りを守っていくということも私の仕事であります」と仰いました。

 この発言の十数日前、安倍元首相は硫黄島を訪れました。元首相は天山慰霊碑での戦没者追悼式に参列、司令部壕や遺骨収容現場、摺鉢山を視察されました。そして島を飛び立つため救難飛行艇US2に向かい滑走路を歩いている時、安倍元首相は突然、滑走路に跪き、手を合わされました。島内には、滑走路の下にも沢山のご遺骨が眠っておられる。全ての御霊へ心からの追悼の思いを示されたのが安倍元首相でありました。河野元統合幕僚長が伝えるこの姿こそ、安倍元首相の偽らざる衷心からの姿と信じます。

 先人たちの誇りを守ることに全力を尽くした安倍元首相の愛国の種が、日本国に咲き誇ることを願います。

 敷島の 大和心を 蒔き晋(すす)む

  華と啓かん 葦原の種

執行草舟 著述家・実業家

 「正統」に殉じた魂

 令和四年七月八日、我々は日本を支え続けた清らかな「良識」を喪った。言うまでもなく、元総理・安倍晋三のことである。私もまた、多くの日本人と共に、この喪失感に苛まれる日々を送っている。いま日本は、ひとつの歴史的運命の転換点に来たと私は考えている。

 安倍元総理の政治的業績について、私は口を挟む立場にはない。ただ、その政権の日々に、我々国民の一人ひとりに向けられた無垢としか言いようのない、その笑顔の印象が忘れられないのだ。その笑顔は、安倍元総理の「人間生命」の全体から醸し出される真実だった。その笑顔が、強く私の脳裏に焼き付けられている。美しい笑顔は、人間的品格からのみ生み出される。だから、そこから出発した政治思想は、美しいものに決まっているのだ。政治とは所詮、人間が行なうものだからだ。いかなる政策も、人間が行なっている。私はあの人間的温かさを湛えた美しい笑顔の「原点」を信じている。その原点は、歴史的な「正統」が創り上げているものに違いない。

 安倍元総理は、その正統を担い続けて来た人物だと思っている。だから、いかなる時も「洗練」の姿勢を失わなかった。いかなる時にも、日本の「中心軸」を失わなかった。そして、日本人が日本人らしく生きることだけを願い続けていたのだろう。そういう当たり前のことが、正統の持つ真の力なのだ。

 いまはただ、日本の正統のために殉じた、その生命の尊さを偲びたい。その魂の誠を仰ぎたい。

【追悼・安倍晋三元総理/ご寄稿文⑪】有村治子氏、小柳志乃夫氏、近藤永太郎氏、櫻井よしこ氏

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有村治子 参議院議員

 宰相として最善の意思決定をするために

 靖國神社の遊就館には、安倍晋三元内閣総理大臣を追悼する一角が設けられています。掲示の中心には、在りし日の安倍総理が、平成21年のみたま祭に際し奉納された揮毫があり、躍動感のある筆で「寂然不動安倍晋三」と書かれています。【煩悩を去って何事にも動じず、心静かで揺るぎない有様】。初めて拝見した瞬間、安倍総理が国会答弁で言及された【木鶏】を思い出しました。

 7年前、全国中継された予算委員会で野党議員が厳しい追及を重ねていた中、総理の口から思わず不規則発言が出てしまい、国会審議が中断した事がありました。後日改めて答弁席に立たれた総理は、「残念ながら未だ木鶏足り得ず。『これを臨むに木鶏に似たり』という考え方で宰相を務め、真摯に向き合っていきたい」と、自らを律して静かに答弁されました。

 「荘子」に登場する木鶏とは、何事にも心が動じず、まるで木彫りの鶏【木鶏】のように微動だにせず、誇示せずとも最強である闘鶏の佇まいを指すようです。「寂然不動」「木鶏」│││これらの言葉を服膺し、自らの生き方とするまで止揚されるトップリーダーの気概に、自ずから頭が下がりました。

 総理は常に、日本の安全と繁栄、尊厳を守るために何をなすべきかを考え、その目的実現のため、時に国論が二分するような難しい政治課題にも立ち向かわれました。その分、舌鋒鋭く切り込んでくる野党や報道、心ない中傷にもひたすら耐え忍ぶ場面が続きました。どんな時にも感情に振り回されず、最善の意思決定をするために心を手入れし、平常心と大局観を磨いて国家国民に尽くされた総理に、閣僚としてお仕えできたことを生涯の誇りとし、総理の御遺志を紡ぐ一員でありたいと存じます。

小柳志乃夫 公益社団法人国民文化研究会理事長

 日本を取り戻すことが世界との交流を豊かに―安倍氏が教えてくれたこと

 兇弾に斃れられた安倍元首相の無念を思ひ、御霊安かれとお祈り申し上げる。

 逝去された後しばらく、各種の報道や過去のビデオなどを見ては、その大きな功績と強い志と、慕はしいお人柄を偲んだ。

 顕著な成果を残した外交については、改めてその厚みを思った。

自由・民主主義・法の支配といった価値観の共有を通した戦略的連携とともに、個別外交では歴史に根差した深い交流が展開された。米国議会演説では、日米激戦の硫黄島の勇者を称へ合ひ、強い共感を得たし、伊勢・志摩サミットでは伊勢神宮を共に参拝して神話につながる日本の国柄を世界に示した。首脳間の率直な交流とともに、互ひの国の歴史に敬意を払ひ、そこに生まれる和解や信頼を基礎に、覇権国家に対峙する同盟関係の強化が進められたやうに思ふ。

 自国への深い愛情が他国の人の心の深みに響く。日本を取り戻すことが世界との交流を豊かにする。このことは安倍元首相の残した大切な教訓である。自虐史観に陥り、国際政治の現実を直視せず、「平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して我らの安全と生存を保持する」といふ日本国憲法前文の世界に閉ぢこもってゐてはかうした交流はできまい。今回の各国から寄せられる深い弔意は、安倍元首相の国際政治に対する識見の高さとともに、心の交流の真実を示してゐる。

 安倍氏と同様に日本を自ら取り戻し、それを柱に据ゑた政治指導者の志の継承を願ふ。それは同時に我々国民の課題である。(正仮名遣、原文のまま)

近藤永太郎 日本会議近畿地方議員連盟会長(京都府議)

 安倍元総理の御遺志、御功績を基に

 3年ぶりの祇園祭山鉾巡行を間近に控えた令和4年7月8日正午ごろ、京都四条河原町に安倍元総理をお迎えし、参院選の応援演説を行っていただく準備を進めていた私たちのもとに、安倍元総理が凶弾に倒れられたとの報が飛び込み、夕刻には、御快復を願う国民の願いも虚しく、御逝去されました。

 衷心より哀悼の誠を捧げます。

 安倍元総理の御功績は枚挙に暇がありませんが、制定以来60年ぶりに教育基本法を改正し、道徳心、公共心、愛国心など、日本人の心を育むことを明記され、また、防衛庁の「省」への格上げや平和安全法制の成立、国民投票法の制定など、戦後レジームからの脱却に全力を尽くされたことが大変印象に残っております。

 未だ終息の兆しを見せないコロナ禍やロシアのウクライナ侵略など、国難ともいえるこの困難を乗り越えるために、また、品格があり、誇りの持てる「美しい国」を創りあげるためにも、安倍元総理の御活躍を望んでいただけに、民主主義を揺るがすこの度の暴挙にやり場のない怒りを感じます。

 世界が認める偉大な政治家を失った深い悲しみは、簡単には癒えませんが、日本会議近畿地方議員連盟としても微力ながら、安倍元総理の御遺志、御功績を基に、日本人の誇りと、我が国の繁栄・安心の確保に力を尽くしてまいることをお誓い申しあげます。

 結びに当たり、改めまして安倍元総理の御功績に敬意を表しますとともに、御冥福を心からお祈り申し上げます。

櫻井よしこ 公益財団法人国家基本問題研究所理事長

 日本を取り戻すことで日本は強くなれる―安倍元総理の残した課題

 安倍晋三元総理の暗殺で日本にぽっかりと大きな穴があいた。今更ながら、どれほど多くの日本国民がどれほど安倍総理に期待し、頼っていたかを実感する。

 安倍総理は「日本を取り戻すこと」を目指した。総理はそれを戦後レジームからの脱却と言った。今、その言葉は安全保障を軸に論じられているが、元々の目標は言葉どおり、本来の美しき善き日本の姿を取り戻すことだった。そうした社会で倫理観と道徳心を身につけて育った日本人はおしなべて皆立派な日本人だった。この伝統の限りない重要性を訴えたのが安倍総理だった。

 経済も国防も、国民が祖国の未来を信じ、応分の責任を果たす気持ちになれば日本は強くなれる。そのとき初めて日本は国際社会の荒波を乗り超えられる。だからこそ一緒に日本を取り戻そうと、総理は説いた。

 米国とも中国とも異なる日本の価値観を信頼した安倍総理は少なからぬ国際戦略の枠組みも実現した。自由で開かれたインド・太平洋戦略は安倍総理の提言であり、それは今や米欧諸国の大戦略となった。中国をどのようにして抑止していくか、制御していくか。その戦略論において国際社会は安倍総理の価値観を基軸にした外交に敬意を払い、その死に深い哀悼を表している。

 いま大事なことは日本の誇る政治家、安倍総理の残した課題を引き継ぐことだ。それが残された私たちの役割だと思う。

【追悼・安倍晋三元総理/ご寄稿文⑩】柴山昌彦氏、ケント・ギルバート氏、黄文雄氏、後藤俊彦氏

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柴山昌彦 衆議院議員

 安倍晋三元総理を悼む

 令和4年7月8日、安倍晋三元総理が凶弾に倒れ、逝去されました。私もいまだ気持ちの整理がつかないというのが、偽らざる心境です。

 安倍先生は、私が平成16年の補欠選挙に自民党初の全国公募で選ばれ立候補した時の幹事長として、厳しい選挙の陣頭指揮を執って当選へと導いて下さいました。

 以来、安倍先生は私の政治の師であり、最も尊敬する兄貴分でもありました。

 第二次安倍政権では安全保障担当の首相補佐官として、核セキュリティサミットでアメリカのオバマ大統領(当時)との議論にご一緒したり、南スーダンのキール大統領への密使として、当時駐留していた自衛隊撤収の極秘ミッションなどを任せていただきました。

 平成30年に文部科学大臣を拝命した時は、弁護士としての経験を活かして文部科学行政の立て直しを命じられ、全力で取り組んだことも私の大きな財産です。

 安倍元総理は日本のみならず諸外国でも、憲政史上在任期間最長の総理として高く評価され、世界中から寄せられる哀悼の言葉の数々が、そのプレゼンスの大きさを物語っています。

 私が所属する清和政策研究会の会長、また保守政治家のリーダーとして、憲法改正をはじめまだまだ志半ばの課題も多く、ご本人が一番無念だったことでしょう。

 残された私達が悲しみを乗り越え、その遺志を受け継ぎ発展させることこそが、故人への何よりの供養になると信じ、安倍晋三元総理への感謝とともに、ご冥福を心からお祈り申し上げます。

ケント・ギルバート カリフォルニア州弁護士

 「ケネディ暗殺」以上の衝撃―遺志を継ぎ憲法改正を

 安倍晋三元首相が7月8日、街頭演説中に銃撃された一報を知り、衝撃を受けた。

 ケネディ米大統領の暗殺(1963年)を思い出した。当時、小学生だった私は体育館でダンスの授業を受けていた。先生が突然、飛び込んできて、生徒は教室に戻されて、数時間後に訃報が発表された。安倍さんの件は、それ以上の衝撃だった。

 安倍さんとは、「日本国憲法を考えるシンポジウム」や、月刊誌の対談など、ご一緒する機会が多かった。お会いすると、簡単なあいさつだけではなく、常に「ケントさん、あの本を読みましたよ」などと声を掛けてくれた。その心配りに、いつも感銘を受けていた。

 安倍さんが残した功績は大きい。「外交の安倍」として世界各国の首脳から絶賛され、特に日米同盟強化に力を入れた。2019年の令和改元後、国賓として最初に、当時のドナルド・トランプ米大統領夫妻を招待した。同年の対談(『WiLL』7月号)で話を聞くと、安倍さんは「米国は日本にとって唯一の同盟国です」「日本の総理大臣は米国大統領と信頼関係を築く責任と義務を負っている」と語っていた。非常に印象的だった。

 私は、安倍さんの首相在任中に、憲法改正を実現してほしかった。

 今回の参院選では、自民党だけで改選過半数を獲得し、改憲勢力は3分の2以上を維持した。「自衛隊明記」を含む憲法改正に早急に取り組むべきだ。岸田文雄首相はじめ政治家はその遺志を継ぎ、責任を持って憲法改正を成し遂げてほしい。

 安倍さんのご冥福をお祈りいたします。

黄文雄 文明学者・評論家

 マスコミの報道姿勢に疑問あり

 岸田文雄現首相が、万難を排して凶弾に倒れた安倍晋三元首相の国葬を決めたことについて、その勇気と決断を評価しないわけにはいかないでしょう。

 当初は犯人について元海上自衛隊員と報じられていましたが、今はもっぱら宗教団体(旧統一教会)の関係者としての側面に注目が集まっていることに違和感を禁じえません。というのも、マスメディアの報道があまりにも針小棒大だからです。

 政治家が宗教団体と付き合うのは当たり前で、首相ばかりでなく与野党の党首にもよくある話です。

 特定の宗教団体との付き合いばかりを取り上げるのは、安倍元首相の功績を矮小化しようとするマスコミの手口です。それよりも大事なのは国際貢献であり、外交面で国際的にどう見られているかを伝える必要があります。マスコミによる矮小化の罠に警戒しなければなりません。

 繰り返しますが、特定の宗教団体と交流するのは、一国の首相として当然のことです。私・黄文雄は、文明学者として当たり前のことを述べているだけです。

 安倍元首相の国葬にあたっては、やはりその国際貢献について報じるべきであって、宗教団体に関する行き過ぎた報道はむしろ抑えるべきです。それこそが政治の正道ではないでしょうか。

 凶弾に倒れた安倍元首相には国葬がふさわしく、政治外交への貢献こそが注目されるべきなのです。

後藤俊彦 高千穂神社宮司

 憂国の政治家と作家の死

 令和四年七月八日、参議院選挙遊説中の安倍元総理が凶弾に斃れた。「まさか」と思う私の脳裏に、一九六三年十一月、米国テキサス州ダラス市内で講演会場に向う車中で暗殺されたジョン・F・ケネディ大統領の悲劇的な映像が思い浮んだ。その日から六十年余をすぎたわが国において、かけがえのない天与の政治家を失うとは想像だにできない凶事が起きてしまったのである。

 私は神道政治連盟の役員を務めていた頃に幾度か氏の謦咳に接する機会があった。飾り気のない率直な人柄でいつもユーモアを交えた語り口の人であった。中でも私の記憶に残っているのは平成二十四年三月十日、福島県相馬市で斎行された神道政治連盟主催の大震災物故者慰霊祭における安倍会長のスピーチである。二十分ほどの挨拶であったが、氏の純粋な人柄、政治家としての信念と国民を思いやる真摯な心情が言葉の隅々に漲っていた。さらに被災者に向けられた天皇陛下に対するむすびの文言には、氏の皇室に対する敬虔な心根が伺われ生涯忘れえぬ名スピーチであった。安倍元総理に対して世界二百ヶ国を超える国々から弔意が寄せられた。

 戦後体制を脱却し美しい国を取り戻そうとした政治家安倍晋三氏の記憶は、昭和四十五年に「憲法改正」を訴えて自決した作家三島由紀夫と共に戦後日本の歴史に刻まれてゆくことであろう。

■■■【映像】安倍晋三元総理をお偲びして~8月15日、靖國神社でのご挨拶

その他

明日、9月27日は安倍晋三元総理の国葬が行われます。
安倍先生の在りし日のお姿をお偲びする映像として
平成24年8月15日、靖國神社での戦歿者追悼中央集会でご挨拶いただいた映像をご紹介させていただきます。

【追悼・安倍晋三元総理】ご寄稿文①~⑨

その他

機関誌『日本の息吹』特別号【安倍晋三元総理追悼号】にご寄稿頂いた追悼文を
順次ご紹介させて頂きます。

(1)平沼赳夫氏、有馬哲夫氏、伊藤哲夫氏、伊藤俊幸氏

(2)古屋圭司氏、井上和彦氏、潮匡人氏、于田ケリム氏

(3)下村博文氏、打田文博氏、宇都宮秀仁氏、江崎道朗氏

(4)馬場伸幸氏、王明理氏、大原康男氏、岡野英夫氏

(5)衛藤晟一氏、小川榮太郎氏、桶屋良祐氏、呉善花氏

(6)加藤勝信氏、小名木善行氏、織田邦男氏、加地邦雄氏

(7)藤田文武氏、鍛冶俊樹氏、勝岡寛次氏、桂由美氏

(8)髙鳥修一氏、河野克俊氏、北野幸伯氏、北林康司氏

(9)山谷えり子氏、北康利氏、金美齢氏、グレンコ・アンドリー氏

◆国会議員からのご寄稿文はこちら→https://www.nipponkaigi.org/voice/no418

◆民間各界からのご寄稿文はこちら→https://www.nipponkaigi.org/voice/no418/kakkai

◆関連記事 日本会議「安倍晋三元総理への追悼の言葉」
  →http://www.nipponkaigi.org/opinion/archives/14969 


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「お知りになった切っ掛け」「ご年齢」もお知らせ頂けますならば幸いです。

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旧統一教会と日本会議に関する報道について

その他

旧統一教会・国際勝共連合を巡る一連の報道の中で、同団体と日本会議が「共闘」「連帯」「連携」しているという報道が一部に見られますが、事実と異なっており、以下の通り見解を述べさせていただきます。

日本会議は、その前身団体である日本を守る会、日本を守る国民会議の設立以来、約50年間にわたり、今日まで旧統一教会(現世界平和統一家庭連合)・国際勝共連合とは、役員就任をはじめとする組織的関係及び国民運動上の協力関係はございません。

安倍晋三元総理への追悼の言葉

その他

令和4年7月9日

安倍晋三元総理の訃報に接し、
謹んで哀悼の意を表します。

安倍元総理には、
「美しい国、日本」「日本を、取り戻す」との志を高く掲げられ、
私たち日本国民を力強く導いて戴きました。

教育基本法の改正をはじめ教育の正常化、
安全保障政策への取り組み、
アベノミクスの経済政策の推進、
地球儀を俯瞰する外交戦略の展開、
憲法改正実現に向けた絶え間ないご努力、
天皇陛下御即位に関する皇位継承諸行事の挙行、
など、数々のご功績を残されました。

私ども日本会議のみならず、
多くの日本国民に誇りと希望を与えて下さいました
安倍元総理に感謝の意を捧げつつ、
謹んでご冥福をお祈り申し上げます。(日本会議)

 

追悼の言葉 (令和4年9月1日)

故安倍晋三元内閣総理大臣の御霊に謹んで哀悼の意を表します。

安倍先生には、日本会議国会議員懇談会の特別顧問として、私共の「誇りある国づくり」の国民運動を長年にわたってご指導頂きました。ここに深甚なる感謝を申し上げます。

先生は、「戦後レジームからの脱却」を掲げた第一次政権以来、歴代内閣が果たせなかった国家基本問題の解決に向け着実に諸政策を進められました。

その筆頭は、歴代首相として初めて真正面から憲法改正を提唱されたことです。国民投票法の制定に始まり、平成24年以降は憲法改正を自民党の公約として6度に亙り国政選挙に勝利、衆参両院において3分の2以上の改憲勢力を獲得されました。「自衛隊明記」「緊急事態」「教育充実」「合区解消」を党の改憲項目にまとめ上げ、今年の憲法審査会では各党の主要な論点となりました。今や憲法改正は現実味を帯びつつあります。

また、安定的な皇位継承の実現に向けて、官房長官当時より「男系継承が、古来例外なく維持されてきた重みを踏まえる」と繰り返し表明、政府の基本方針となりました。そして政府が今後検討を始める、旧11宮家の男系男子孫を皇族の養子に迎える案の土台を築かれました。約200年ぶりとなる天皇陛下の御譲位では、「特例法」を制定し、「令和」改元、即位礼等の皇位継承の諸儀式を政府として支えられています。

外交・防衛面では、日本発信の新たな構想創りと防衛基盤の整備に尽力されました。安倍外交の基調は、「自由・民主主義・基本的人権・法の支配」に基づく「地球儀を俯瞰する外交」と「国際協調に基づく積極的平和主義」です。国家安全保障会議の設立、「平和安全法制」による集団的自衛権の一部行使容認という防衛体制の強化も実現され、中国の覇権拡大には「力による現状変更は許されない」と世界に警鐘を鳴らし、「自由で開かれたインド太平洋構想」は、欧米諸国の基本戦略になっています。

「拉致は人権侵害」の訴えは、国際社会の理解と共感を生み、家族会の大きな希望となりました。

安倍先生の歴史への思いは、戦後70年談話の「子どもたちに、謝罪を続ける宿命を背負わせてはならない」という言葉に象徴されます。先人の歩みを公教育でどう伝えるべきか、愛国心を明記した教育基本法改正に始まり、教科書検定改革、領土教育の充実、領土・主権展示館開設など成果を上げています。さらに「国立追悼施設構想」の白紙化、靖国神社参拝、硫黄島訪問など英霊顕彰にも尽力されました。

安倍先生のご事績を顧みると、戦後体制からの脱却と主権国家の回復、我が国の国際的地位の向上に確かな手ごたえを感じます。私共は先生の志を引き継ぎ、日本を取り戻し、日本を守り抜く道を進むことを、ここにお誓いいたします。

安倍先生、どうか私共をお導きください。

令和4年9月                           日本会議

[声明]ロシアのウクライナへの侵略について5月3日を前に声明文発表

安全保障

ロシアがウクライナに対する侵略を開始してから、50日になろうとしています。
今回の戦争は、日本の平和と安全保障のあり方、とりわけて憲法について大きな示唆を与えています。
日本会議では、日本国憲法施行から75回目の5月3日を迎えるにあたり、今回のウクライナ侵略と日本の憲法改正について、声明文を発表しました。

[声明]
ウクライナ危機を教訓に防衛力強化と憲法改正を進めよう

ロシアのウクライナ侵略は、世界の現実を日本に突きつけた。国連は常任理事国ロシアによる数々の国際法違反と蛮行に無力だった。一方でウクライナの徹底抗戦は、自国の主権と独立は国民自らの手で守り抜くものであり、世界はそうした国にこそ支援を惜しまないことを教えている。

欧州では現在、第二次世界大戦後の国際秩序の大転換が図られている。ドイツは紛争当事国への武器輸出に踏みきり、国防費をGDP2%へ大幅増額するなど、欧州の安全に積極的に貢献する方向に方針転換した。各国ではNATO強化に向けた議論が加速している。

一方我が国周辺はどうだろうか。力による現状変更の動きは欧州以上に深刻である。北方領土を不法占拠するロシアは、北方四島及び日本近海で軍事演習を重ねている。北朝鮮は拉致問題の解決を拒み、核・ミサイル開発を着々と進めている。中国は尖閣諸島への野心をむき出しにし、我が国の漁船を拿捕せんばかりの勢いだ。連日、台湾への威嚇も繰り返している。

報道によると、欧州の戦乱が日本に飛び火することへの不安が各社世論調査で国民の8割を超えている。国民は、国際社会を翻弄するロシア、北朝鮮、中国が、力による現状変更を企てる危険性を敏感に感じ取っている。

かかる事態に我が国はいかに対処すべきだろうか。我が国周辺での力による現状変更は絶対に許さないとの決意のもと、各国と協調してロシアへの経済制裁を強め、周辺国の暴発を防ぐために、防衛力の思い切った増強と日米同盟の強化を図り、抑止力を高めなければならない。また自由で開かれたインド太平洋構想を拡大し、価値観を共有する国々との連携を益々強固にし、平和秩序の構築に向けた一層の貢献が必要である。

さらに「9条」さえあれば戦争は避けられ、政府を監視すれば平和は保たれるとの幻想から国民を覚醒させ、憲法への「自衛隊明記」に象徴される安全保障規定の明文化を実現する必要がある。

憲法への「自衛隊明記」とは、自らの手で我が国の平和と独立を守り、国家と国民の安全を保持するとの日本国民の固い決意を内外に宣明することでもある。危機は目前に迫っている。国会は速やかに「自衛隊明記」の議論を進めて改正原案の合意形成を図り、国民投票実現に向け審議を加速すべきである。

令和4年4月12日
日本会議

【動画】「自由を守る戦い」ウクライナの青年 ナザレンコ・アンドリー氏から提言

安全保障

在日ウクライナ人のアンドリー氏からの提言!
(令和4年2月11日、日本会議長野中信支部主催・建国記念の日奉祝講演会より)

アンドリー氏は、ご自身のTwitterでウクライナの情報を発信中です!
https://twitter.com/nippon_ukuraina

◆アンドリー氏の書籍はこちら↓↓↓ 日本人に伝えたい、ウクライナ自由を守る戦い
https://meiseisha.thebase.in/items/22357620

バナー『自由を守る戦い』改訂

ナザレンコ・アンドリー氏のプロフィール
1995年、ウクライナ東部のハリコフ市生まれ。ハリコフ・ラヂオ・エンジニアリング高等専門学校の「コンピューター・システムとネットワーク・メンテナンス学部」で準学士学位取得。2013年11月~14年2月、首都キエフと出身地のハリコフ市で、親欧米側学生集団による国民運動に参加。2014年3~7月、家族とともにウクライナ軍をサポートするためのボランティア活動に参加。同年8月に来日。前橋国際大学で経営学を学び、2019年3月に卒業。日本に在住。ウクライナ語、ロシア語のほか英語と日本語にも堪能。

【動画】世界の未来は日本にかかっている(山岡鉄秀氏)

安全保障

「世界の未来は日本にかかっている  ―憲法を改正し、目に見えない侵略に備えよ」
山岡鉄秀(情報戦略アナリスト、令和専攻塾塾頭)


令和4年2月11日「建国記念日をお祝いする上越市民の集い」記念講演より

 

日本会議会員の皆様へ~『日本の息吹』特別号の発刊と送付遅延のお知らせ~

その他

日本会議会員の皆様へ
~『日本の息吹』特別号の発刊と送付遅延のお知らせ~

平素より本会の機関誌『日本の息吹』をご愛読賜りまことにありがとうございます。
さて、安倍晋三元総理の突然の訃報を受け、次号9月号の『日本の息吹』は、「安倍元総理追悼」の特別号となりました。

各界より130名の先生方にお心のこもった追悼文をご寄稿いただいております。
ページ数が通常の2.5倍となることから、次号は9月10月合併号とさせていただくこととなりました。
発刊日は9月1日でございますが、郵便事情により、9月12日頃までのお届けとなりますこと、何卒ご容赦のほどお願い申し上げます。

酷暑の砌、皆様方にはご自愛をお祈り申し上げます。

『日本の息吹』編集部

天皇陛下 新年のビデオメッセージが公開されました

皇室

明けましておめでとうございます。

1月1日、天皇陛下には、ビデオメッセージで新年の御言葉を述べられました。

本日公開された映像では、天皇皇后両陛下が、新年のご挨拶をなされています。下記より拝聴頂けます。

https://www.kunaicho.go.jp/page/okotoba/detail/90#337

天皇陛下は、
「我が国では、幸いにしてワクチン接種が行き渡ってきたことや、国民の皆さんのたゆみない努力などにより,新型コロナウイルスの感染者の数が一時に比べて大きく減少し、随分と落ち着きを見せています。また、新型コロナウイルス感染症により重症化する方や亡くなる方も確実に少なくなってきており、明るい兆しが見えてきたようにも思われます」

「国民の皆さんのこれまでのご苦労もいかばかりかと思いますが、今一度、私たち皆が、これまでの経験に学び、感染症の対策のための努力を続けつつ、人と人とのつながりを一層大切にしながら、痛みを分かち合い、支え合って、この困難な状況を乗り越えていくことを心から願っています」

「本年が、皆さんにとって、明るい希望と夢を持って歩みを進めていくことのできる良い年となることを、心から願っています」とお述べになられました。

(新年一般参賀は感染拡大防止のため行われません)

Statement calling on the Japanese Government to stop sending government representatives to the Beijing Winter Olympics and on China to stop its human rights repression(英語版:北京冬季五輪への政府代表派遣取りやめ及び中国に人権弾圧停止を求める声明)

外交

Statement calling on the Japanese Government to stop sending government representatives to the Beijing Winter Olympics and on China to stop its human rights repression

 

Ahead of the Winter Olympics in Beijing, China’s human rights issues have come into focus. It’s human rights abuses in Tibet and Uyghur, which were highlighted at the 2008 Summer Olympics in Beijing are being exacerbated. In addition, China’s repression of Hong Kong’s democrats, its ethnic assimilation policy in Southern Mongolia, and its intimidation of Taiwan by military force are all examples of China’s unrelenting oppression.

 

The diplomatic boycott of the Olympics by the United States and other countries is a powerful message from the international community that the Chinese government’s crackdown on human rights cannot be tolerated any longer.

 

There are many of problems between Japan and China. China claims ownership of the Senkaku Islands, a territory belonging to Japan, and armed vessels sent by the Chinese authorities continue to violate our territorial waters. In the South China Sea, China has repeatedly claimed that the entire area is Chinese territory, and has been reclaiming atolls and building military fortifications to intimidate neighboring countries.

 

The Chinese Foreign Ministry insists that “China supported the Tokyo Olympics. Japan should have faith in the Beijing Olympics and reciprocate support,” but the human rights issue is a completely different matter.

 

President Xi Jinping is aiming to use the success of the Olympics as a springboard for a five-year extension of his term at next autumn’s Communist Party congress. There are fears that China will then take steps to reunify Taiwan. The Olympics, a festival of peace, should not be used to promote the national prestige of a dictatorship.

 

Japan is based on freedom, democracy, human rights and the rule of law. The government should urge China to follow the rules of the international community and cancel the dispatch of government representatives to the forthcoming Winter Olympics Beijing. The Diet should also urgently pass a resolution condemning China, which it failed to do in the ordinary session of the Diet, and vigorously demand that the Chinese government fundamentally resolve these issues.

 

December 17, 2021

Keiji Furuya, Chairman, Japan Council of Parliamentarians

Tadae Takubo, Chairman, Japan Council

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