日系ブラジル使節団「松柏・大志万第19回訪日使節団」歓迎交流会を開催

日系ブラジル使節団「松柏・大志万第19回訪日使節団」歓迎交流会を開催

日系ブラジル使節団「松柏・大志万第19回訪日使節団」歓迎交流会を開催

日本

去る2月3日、東京・明治神宮において14歳~16歳の日系ブラジル子弟を迎えた、日本会議主催「第19回ブラジル松柏・大志万学園訪日使節団・歓迎交流会」が開かれました。この会で、日系ブラジル使節団の引率責任者の斎藤上田永実副校長は次のように語りました。

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「東日本大震災の時、日本の方々の姿を見て、私達は、日本人の子孫であること、自分たちの中に流れている尊い血に誇りを持ちました。そして感謝の気持ちでいっぱいになりました。」

使節団は、昭和47年から隔年で日本を訪問し今回で40年目を迎えます。渡航費は父母らが、子供が幼少のころから毎月積立てて捻出したり、中には日本に出稼ぎして費用を貯蓄し、子供たちを日本に送り出しているそうです。今回で19回目となる使節団は、ルーツ日本を訪ねて50日間、全国各地で研修しました。昨年末に訪日し、元旦は明治神宮での歳旦祭に参加、1月2日は、皇居一般参賀に参加、そして靖國神社に参拝し、遊就館を拝観しました。また姉妹校の千葉県君津市の小・中学校を訪問し、ホームステイ。また、伊勢神宮で早朝参拝し、広島では、江田島資料館などを見学しました。伊勢神宮の早朝参拝では、参拝を終えて、太陽が山の向こうに現れた時、一人の生徒が、「先生、天照大神だ」と叫んだそうです。太陽の光を浴び、その恵を感じ、日本の神様は自然である。全ての物に神様が宿っていると、子供たちは感じたそうです。(使節団は、全員で18名。生徒16名と教師2名からなる。)

2月3日、明治神宮での歓迎交流会で語られた、ブラジル使節団のメッセージ(一部)をご紹介します。

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◎斎藤上田永実先生(ブラジル国、松柏学園・大志万学院副校長)

「人間は、目標、やる気、戦う心を持っていれば、どんな困難に出会っても諦めずに前進できます。そのために一番大切なことは、本当の自分、自分は誰なのかという、アイデンティティ、ルーツをしっかりと芯から理解することです。

2年前の東日本大震災の時、ブラジルでもテレビニュースの報道で映像を拝見しました。私達も、世界中の人々と同じように、日本の方々の姿に感激しました。

自然の厳しさ偉大さの中で、日本の方々の礼儀正しく、静かで冷静な行動。自分が困難な状況にあるにもかかわらず、相手のことを思いやる心。どんな困難を前にしても、根性、忍耐を持って、絶対にあきらめないで前に進む心。自然災害をまず受け入れ、被災してもなお自然に感謝できる心。

私達は、日本人の子孫であることに誇りを持ちました。自分たちの中に流れている尊い血に誇りを持ちました。そして感謝の気持ちでいっぱいになりました。

この子供たちは本当に幸せです。ブラジル人でありながら、日本という美しく、深い伝統文化を自分のものにする機会に恵まれているからです。

子供たちは日本での50日間、いろいろな涙を流しました。全て美しい涙でした。子供たちは、日本での一つひとつの出会いを奇跡のように感じました。多くの貴重な体験は、一生涯役に立つものです。

私達は、これからも日本の方々の子孫であることに誇りを持って、ブラジルで精一杯務めさせて頂きたいと思います。皆様も、私達が心から愛している日本を、どうぞ皆さん、守ってくださいませ。お願いいたします。」

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