5/30 各界が集い、「皇室の伝統を守る国民の会」設立総会が開催さる -政府、国会に対して、民間から「皇室の伝統を踏まえた制度検討を要望する」

5/30 各界が集い、「皇室の伝統を守る国民の会」設立総会が開催さる -政府、国会に対して、民間から「皇室の伝統を踏まえた制度検討を要望する」

5/30 各界が集い、「皇室の伝統を守る国民の会」設立総会が開催さる -政府、国会に対して、民間から「皇室の伝統を踏まえた制度検討を要望する」

皇室

5/30 各界が集い、「皇室の伝統を守る国民の会」設立総会が開催さる
-政府、国会に対して、民間から「皇室の伝統を踏まえた制度検討を要望する」

政府が進めている、女性皇族がご結婚後もご公務継続を可能とする制度改革に対して、民間から具体的な方策を提唱する「皇室の伝統を守る国民の会」が、5月30日、東京・明治記念館で設立総会を開催しました。

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設立総会では、「国民の会」に賛同する各界代表ら200名が全国から参加する中、活動方針や役員が発表され、採択されました。

会長には元最高裁長官・日本会議会長の三好達氏が就任、国民の会設立の呼びかけ人27人は「代表発起人」に、賛同した約450名の全国の各界代表は「代表委員」などに就任、事務総長には打田文博神道政治連盟幹事長がそれぞれ就任しました(5月30日現在)。

国会から、平沼赳夫衆院議員(日本会議国会議員懇談会会長・たちあがれ日本代表)、中井洽衆院議員(民主党、皇室の伝統・文化を守る議員連盟会長)、安倍晋三衆院議員(元内閣総理大臣)が来賓として挨拶。「国民の会」代表発起人から、ジャーナリストの櫻井よしこ氏、日本青年会議所会頭の井川直樹氏が提言を行いました。

三好達会長は、「有史以来一貫して守られてきた男系による皇位継承に、いささかでも影響を及ぼす恐れがあるような制度の改変は絶対にさせてはならない。そのような改変に対しては徹底的に反対していかなければならない」と述べられました。

また、櫻井よしこ氏は有識者ヒアリングでのやり取りに触れ、「政府は『女性宮家を創設するか否か、そのことだけ論じてほしい。このことは皇位継承問題とは関係ない』と説明したが、この前提自体が間違っている。少なくなっていく宮家については、『女性宮家』という歴史になかった新しいものを作るより、外圧で皇籍を離脱させられた皇族を元に戻すなど、歴史と伝統にのっとって知恵を働かせるべき」との提言されました(各登壇者の発言は、以下に掲載)。

今後「国民の会」では、「活動方針」をもとに、男系男子による安定的な皇位継承が可能となる具体的な方策の提唱や、国会における「皇室制度調査会(仮称)」設置、党派を超えた国会議員の会の設立などの要望を進めて行く方針です。
■「皇室の伝統を守る国民の会」の設立経緯及び趣意-----

前身である「皇室の伝統を守る国民の会」は、平成18年3月7日、首相の諮問機関「皇室典範に関する有識者会議」が、女性・女系天皇の容認を柱とする新たな皇室制度の導入を図ろうとしたことを契機に、男系によって継承されてきた万世一系の皇室のご存在の意義を広く国民に訴え、伝統に基づく皇位継承制度の堅持を求める国民世論の形成を目指して設立されました。
さらに皇室敬慕の念を広範な国民の間に喚起すべく、天皇陛下御即位二十年奉祝事業を提唱し、平成22年にいたるまで各界各層とともに中央・地方において、盛大な奉祝事業に取り組んできました。
この度政府は、皇室のご活動の安定的な維持を図る必要があるとの理由から、女性皇族が皇族以外の方とご結婚された後でもご公務を継続していただけるよう、皇室制度改革への検討を開始しました。
そこで私共は、国民世論を盛り上げ、政府及び国会に対して、皇室の伝統を踏まえた皇室制度のあり方を検討するよう要望すべく、先に設立した「皇室の伝統を守る国民の会」を基礎として、新たに各界各層にご賛同を募り、改めて恒常的に活動を推進するための国民の会を設立するに至りました。
本会は、今後とも、二千年以上続いてきた男系による万世一系の皇位継承の伝統を踏まえた、盤石なる皇室制度が確立されることを目指し、以下の活動に取り組んで参ります。
■「皇室の伝統を守る国民の会」活動方針----------

一、百二十五代にわたり男系によって継承されてきた万世一系の皇統が、世界に誇るべき日本の歴史と伝統であることを広く啓発します。

二、皇室の御慶事や天皇陛下の地方行幸にあたり、全国各地で各種奉祝事業に取り組み、国民の間に皇室敬慕の念を育みます。

三、政府及び国会に対して、皇室活動の安定的維持を図るための制度の検討が皇室の伝統を踏まえたものとなるよう、民間の立場から具体的な方策を検討し提唱します。

四、政府及び国会に対して、男系男子による安定的な皇位継承が可能となる具体的な方策を検討し提唱します。

五、戦後六十年間放置されてきた皇室制度にかかわる諸課題を解決して盤石なる皇室制度を確立すべく、国会に皇室制度調査会(仮称)を設置し、併せて党派を超えた国会議員の会の設立を要望します。
■「皇室の伝統を守る国民の会」設立総会・各登壇者ご挨拶(要旨)-----

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●皇室の伝統守る国民の会会長、元最高裁判所長官 三好 達 氏
「国民の会」の再発足を呼び掛けたのは、政府が「女性宮家」創出の検討を開始したことによる危機感である。
有史以来一貫して守られてきた男系による皇位継承を改変することは、我が国の国柄、国のあり方の根本を改変するものであり、国家としての連続性を断ち切る革命にも等しい。いささかでもこの男系による皇位継承に影響を及ぼす恐れがあるような制度の改変は絶対にさせてはならず、そのような改 変に対しては徹底的に反対していかなければならない。
それに留まらず、男系による皇位継承を安定的に維持し、天皇陛下をお支えする皇室制度を揺るぎないものとするために適切な提言し、その実現を図っていくのは使命を担っていると考えている。
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●日本会議国会議員懇談会会長(超党派) 平沼 赳夫 衆議院議員
東日本大震災一周年追悼式典で政府は、震災時に200億円を超える義捐金を提供して下さった台湾に対して、代表が来ていたにもかかわらず、指名献花に参加させなかった。一方、春の園遊会に招待された馮寄台・台湾駐日代表夫妻が、両陛下から、震災支援への感謝の言葉をいただいたことに大変 感激をして感謝の言葉を述べてくれました。皇室の方々のそのようなお心配りは、何ものにも変えることのできない尊いもの。皇位継承については本 来、我々国民が申し上げることではないが、現憲法下の法体系ではやむを得ない。男系の万世一系の皇室を守ることは日本人の務めである。
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●民主党、皇室の伝統・文化を守る議員連盟会長 中井 洽 衆議院議員
民主党の有志議連「皇室の伝統・文化を守る議員連盟」は、小泉首相の時の有識者会議の方向に反対していた会で休眠状態にあったが、政府の突然の 「女性宮家」創設に関するヒアリングの開始に対して、会を再開し、11回にわたり会合を重ねている。議連の再スタートにあたり、官房長官、官房副 長官を呼び、「かつての有識者会議の資料を使うと記者会見で答弁していたが、これは絶対に認めない。『女性宮家』に絞って議論をする。これは幅広い議論が必要だ。しかし男系男子、皇位継承権にかかわることはやってはならない」と言明した。政府は、6月半ばに中間報告を取りまとめると伝えているが、どういう方向で議論をしていくのか。慎重に幅広い議論を重ねて、納得頂けるような方向で焦らず、ゆっくりと議論をさせて頂こうと考えている。
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●元内閣総理大臣 安倍 晋三 衆議院議員
小泉政権時に発足した「皇室典範に関する有識者会議」の結論は、皇室の伝統と文化を合理主義で考える、きわめて間違った姿勢のものだ。私が小泉 政権の官房長官であったとき、「有識者会議」の結論について、次の「内閣は拘束を受けるか」との質問があったが、私は「一切受けることが無い」と答え、安倍内閣では白紙撤回となった。まして民主党政権がこの結論にこだわる必要は全くない。宮家は皇室の藩屏としての役割があり、安定的な皇位 継承という大きな役割を担っている。何故、戦後皇室を離脱した11宮家の皇室復帰について、選択肢として考慮をしないのはおかしいではないか。ここに基本的な問題がある。
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●ジャーナリスト 櫻井 よしこ 氏
官邸で述べた意見についての論点は、「女性宮家」を創設する背景に天皇陛下のご公務が多くご負担が大きいという問題、悠仁様がご成人なさるころには男性皇族が少なくなってしまうという問題である。しかし、政府から説明された問題設定の大前提は、「女性宮家を創設するか否か。そのことだけを論じてほしい。このことは皇位継承問題とは関係ない」というものだった。私は、「そのこと事態が非常に矛盾している」と申し上げた。「女性宮家」を創設することは、内親王様、女王様たちのご主人様も皇族になる。多くの新しい宮家ができ、男系ではない男性皇族の方が複数生まれる。これは将来皇位継承問題に必ず繋がる。我が国には、日本国民・日本国政府の意志とは無関係に皇籍を離れさせられた皇族の皆様がおられる。女性宮家という歴史になかった新しいものを作るより、外圧で変えられた部分を元に戻すことに知恵を働かせるべき。
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●日本青年会議所会頭 井川 直樹 氏
アメリカでは国賓を迎える際に三段階の対応があり、わが国の総理は二段階目、最高位で対応されるのは、今上陛下、エリザベス女王、ローマ法王だけだと聞いている。国民一人ひとりが皇室の尊さ、大きな愛の下に守られていること気付くべき。「国民の会」が全国で様々な運動を展開する中で、国民は皇室に対して正しい知識を持ち、皇位継承、「女性天皇」問題に対してそれぞれが意見を持つべき。男系による万世一系の皇室の制度を守るのが国民の責務である。

トピックス : 「女性宮家」皇室

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