【永田町ニュース】高市首相の初顔合わせ外交:日韓・日中首脳会談

【永田町ニュース】高市首相の初顔合わせ外交:日韓・日中首脳会談

【永田町ニュース】高市首相の初顔合わせ外交:日韓・日中首脳会談

永田町情報

高市首相は、APEC首脳会議で訪問中の韓国・慶州において、李在明大統領と初の首脳会談に臨みました。

両国の立場の違いを認識したうえで、対北朝鮮、拉致問題で協力していくことを確認しました。

また、APEC首脳会議に合わせ急遽設定された、日中首脳会談では、戦略的互恵関係の推進が確認されました。

高市首相が中国側に伝えた事柄は、「日本産農産物の輸入拡大」をはじめとして、「尖閣諸島での中国側の活動への深刻な懸念」、「レアアース輸出規制への強い懸念」、中国国内での「邦人襲撃事件」や「邦人拘束」の解決などの二国間問題のほか、「台湾海峡」の平和と安定、「南シナ海」問題、「香港」「新疆ウイグル自治区」の人権状況など、国際社会が抱いている懸念も伝えました。

外務省の公表資料からは、日本側の主張への中国側の反応を読みとれるものはありませんでした。なお、今回の首脳会談の準備は日米首脳会談後に調整が始まったと伝えられています。

以下外務省HPより

◆日韓首脳会談概要
1、冒頭、高市総理大臣から、現下の戦略環境の下、日韓関係、日韓米連携の重要性は一層増しており、李大統領と幅広い分野において連携していきたい旨述べました。

2、両首脳は、日韓関係全般について率直な意見交換を行い、隣国ゆえに立場の異なる諸懸案はあるが、これらを両首脳のリーダーシップで管理し、国交正常化以来これまで築かれてきた日韓関係の基盤に基づき、日韓関係を未来志向で安定的に発展させていくことで一致しました。

3、高市総理大臣から、北朝鮮の完全な非核化に向けた日韓、日韓米の緊密な連携、拉致問題の即時解決の重要性を指摘しました。

4、両首脳は、高市総理大臣の就任から間を置かず、対面で意義ある意見交換ができたことを歓迎し、「シャトル外交」を積極的に実施し、両政府間で緊密に意思疎通を続けていくことで一致しました。

◆日中首脳会談概要
1、習主席から高市総理大臣就任に対する祝意が表明されました。両首脳は、「戦略的互恵関係」を包括的に推進し、「建設的かつ安定的な関係」を構築するという日中関係の大きな方向性を改めて確認しました。
その上で、高市総理大臣から習主席に対し、地域と国際社会の平和と繁栄という重責を果たしていく重要性について働きかけました。
高市総理大臣から、安全保障や経済安全保障など懸案や課題があるからこそ、それらを減らし、理解と協力を増やし、具体的な成果を出していくとともに、首脳間で、戦略的互恵関係を進める意思を確認する重要性を指摘しました。
両首脳は、首脳間での対話、そして日中間の幅広い分野での重層的な意思疎通を行う重要性を確認しました。

2、両首脳は、日本産水産物の輸入再開を前向きに受け止め、引き続き昨年9月に両政府で発表した「日中間の共有された認識」をきちんと実施していくことを確認し、高市総理大臣から、日本産水産物の輸入の円滑化を求めました。
高市総理大臣から、日本産牛肉の輸入再開と10都県産の農水産物など残された輸入規制撤廃の早期実現に向けて、関連協議の促進を求めました。また、両首脳は、第三国市場協力、グリーン経済、医療・介護・ヘルスケア等の分野において、具体的な協力の進展を図っていくこと、グローバルな課題で協力していくことで一致しました。
高市総理大臣から、大阪・関西万博での中国館の金賞受賞に対し祝意を示しました。

3、高市総理大臣から、尖閣周辺海域を含む東シナ海での中国によるエスカレーションや海洋調査活動、我が国周辺の中国軍の活動の活発化につき、深刻な懸念を伝え、中国側の対応を求めました。両首脳は、防衛当局間の実効性のある危機管理と意思疎通の確保の重要性について一致しました。
高市総理大臣から中国によるレアアース関連の輸出管理措置に強い懸念を表明し、両首脳は、日中輸出管理対話を始め、当局間の意思疎通を強化していくことを確認しました。
高市総理大臣から、中国での邦人襲撃事件や邦人拘束が発生する中で、中国滞在に不安を感じている日本国民のため、安全確保を求めるとともに、拘束中の邦人の早期釈放を求めました。
高市総理大臣から、台湾海峡の平和と安定の我が国を含む国際社会にとっての重要性を強調しました。また、南シナ海、香港、新疆ウイグル自治区等の状況に対する深刻な懸念を表明しました。

4、両首脳は、拉致問題を含む北朝鮮情勢等についても意見交換を行いました。

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