【追悼・安倍晋三元総理/ご寄稿文④】馬場伸幸氏、王明理氏、大原康男氏、岡野英夫氏

【追悼・安倍晋三元総理/ご寄稿文④】馬場伸幸氏、王明理氏、大原康男氏、岡野英夫氏

【追悼・安倍晋三元総理/ご寄稿文④】馬場伸幸氏、王明理氏、大原康男氏、岡野英夫氏

その他

機関誌『日本の息吹』特別号【安倍晋三元総理追悼号】にご寄稿頂いた追悼文を
順次ご紹介させて頂きます。

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馬場伸幸 衆議院議員

 初対面で確信した「再登板」への決意

 元内閣総理大臣、安倍晋三さんが凶弾に倒れ1カ月余り。なおも私の心中は、得も言えぬ喪失感が覆っています。

 安倍さんに初めてお会いしたのは10年前、平成24年2月16日のこと。民主党政権下で、大阪維新の会が国政挑戦を模索しているときでした。私は堺市議。大阪での教育再生のシンポジウムの時に、松井一郎大阪府知事(当時)らと共に打ち上げの場で、意見交換させていただきました。

 病を得て総理の座を降りられて4年半。日本が進むべき道を熱く懸河の弁で語る安倍さんの姿から、再登板への固い決意と覚悟を感じ取りました。そして秋の自民党総裁選、年末の総選挙を経て安倍さんが総理に返り咲き、維新も国会参戦を果たしました。私たちの国政での軌は第二次安倍政権と一にしており、安倍さんは党派を超えた「戦友」のような存在でした。

 幾度か食事も共にさせていただきましたが、いつも安倍さんの機知に富んだ会話で場が和みました。憲法改正や教育再生など政策面で私たちが共鳴する部分がありましたが、とにかく「人間・安倍晋三」と波長が合いました。

 平和安全法制や教育再生、アベノミクスなど憲政史上最も長く国の舵をとられた安倍さんの治績は枚挙にいとまがありません。

 「平和は人から与えられるものではなく、勝ち取るものだ」。私たちは安倍さんの言葉を肝に銘じ、憲法改正をはじめ不世出の指導者が悲願とした諸課題の実現に全力を尽くします。どうか、見守りください。

王明理 台湾独立建国聯盟日本本部元委員長

 「台湾を守ることは日本を守ること」と喝破

 安倍晋三元総理の突然の訃報、失われたものの大きさに愕然とし悲しみは癒えません。

 何度かお会いしたことがありますが、くつろいだ場ではユーモラスで人を笑わせることが好きな方でした。

 安倍先生は、台湾が地政学的に重要であり、日本の安全保障上の要点であることにいち早く気づき、アメリカや関係国を巻き込んでクワッドやTPP11(CPTPP)などの枠組みを作りました。中国に遠慮ばかりしてきた日本や国際世論の目を開かせた功績は多大なものがあります。

 それと同時に台湾人に対して温かな想いや同情を持っている方だったのです。李登輝総統を父のように慕っていた安倍先生は、台湾人の悲哀や難しい立場を理解し、泉裕泰日本台湾交流協会台北事務所事務所長(駐台湾大使)が台湾へ赴任する前には「日本と台湾は特別な歴史的関係がある。台湾の人たちの気持ちに気を配り、彼らに寂しい思いをさせないようにしてほしい」と話されたそうです。

 安倍元総理の突然の訃報を知って、蔡英文総統は心からの惜別の辞を発表し、頼清徳副総統はすぐに訪日し安倍家を弔問しました。民間では在りし日の安倍先生の姿を追う動画がいくつもSNSに投稿され、日本に住む私たちにも送られてきました。7月11日には台湾全土の公的機関と学校で半旗が掲げられましたが、逆に「日本ではやらないのか」と台湾の友人に訊かれ答えに窮してしまいました。

 「台湾を守ることは日本を守ること」と喝破された安倍先生、どうか天国から見守っていてください。

大原康男 國學院大學名誉教授

 若き日の安倍晋三さんを追憶して

 今から二十七年も昔、平成七年(一九九五)は大東亜戦争終結から五十年という大きな節目の年であることから、その前年の六月に成立した村山富市内閣(自民・社会・さきがけ三党連立)で合意された「過去の戦争を反省し、未来の平和への決意を表明する国会決議」の内容をめぐる激しい論議が国会内外で交わされていた。

 当時の自民党執行部は連立政権を守ることに汲々としていて、保守系の民間団体が集めた五〇六万人を超える圧倒的多数の反対署名を無視し、秘密裡に他の二党と折衝、彼らが求める一方的な、”反省・謝罪決議”(賛同者署名は三一万人にとどまる)に同意し、衆議院で可決してしまったのである。

 この暴挙に対して私を含む民間側関係者は激怒、責任者である加藤紘一政調会長を取り囲んで猛烈に抗議したものの、まさに「覆水盆に返らず」であった。午前零時過ぎ、憤りを抑えることができぬまま国会議事堂の門を出ようとした時、二人の国会議員が待ち受けていた。その一人が安倍晋三衆議院議員だったのである。

 安倍議員曰く「あなたの言われたことはすべて同感です。今後ともよろしくご指導下さい」と。安倍さんはその二年前の総選挙で初当選したばかりの一年生議員。さわやかで明晰な言葉遣いが印象的だった。

 それから二十七年が経過した今日――我が国憲政史上最長の総理経験者となり、”戦後レジーム”からの脱却を目指してまだまだ第一線で活躍されるものと願っていたのに……。

岡野英夫 宗教法人解脱会理事長

 真の日本を取り戻す

 安倍晋三先生の死を悼み、心から哀悼の意を表します。不世出の大政治家であられた安倍晋三元総理が、信じがたい暴挙によってご逝去なされたことは、深い悲しみであり無念の極みであります。

 気品に溢れ、世界の首脳に対するも決して引けを取らない堂々とした外交姿勢を拝見するたびに、日本人として誇らしく感じたものでした。その反面、講演会や集会では大政治家とは思えないほど誰にでも気さくにお話になられ、丁寧に対応してくださる細やかな心遣いに驚かされたものでした。

 国際社会での優れた指導者としての高い評価とゆるぎない信頼関係を構築された高潔なお人柄は、まさに瞠目に値するものでありました。新時代を迎える日本外交の光明であり、希望でありましたのに、返す返すも残念でなりません。

 先生は、素晴らしい祖国である日本を愛し、崇高な日本精神を堅持し「真の日本を取り戻す」ことを念願とされ、卓越した洞察力と指導力で日本の将来を見据え国民を導いてこられました。その功績は偉大でありました。

 先生のご遺志を継承し、不退転の覚悟で麗しい日本の未来をつくりあげるために弛まない努力をしていくことが、先生のご恩に報いる唯一の道であると肝に銘じる次第であります。先生の御霊の安からんことをご祈念申し上げ追悼の言葉といたします。

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