オピニオン

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田久保忠衛会長、最後のご原稿「今年こそ、憲法改正元年へ」

憲法

田久保忠衛会長には、本会機関誌『日本の息吹』1月号(令和6年)で「今年こそ、憲法改正元年へ」をご執筆されました。

「憲法を改正し、日本が自らを取り戻す歴史的な転機にするのだ」と、国民運動の奮起を強く促された最後のご原稿を、ここにご紹介いたします(下記をクリックするとPDFでご覧いただけます)。


令和6年息吹1月号(田久保忠衛先生)

【訃報】田久保忠衛日本会議会長がご逝去

日本

昨日1月9日、日本会議会長の田久保忠衛先生が細菌性肺炎のためご逝去されました。享年90。
謹んで感謝と哀悼の誠を捧げご報告申し上げます。

田久保会長は、平成27年4月、三好達・第三代会長の後任として第四代会長にご就任。爾来今日まで約9年間にわたり、憲法改正や安定的皇位継承制度などの国家重要課題を抱えた本会の国民運動の先頭に立たれました。

『日本の息吹』新年1月号の「今年こそ、憲法改正元年へ」が絶筆となりましたが、会長はその中で「憲法を改正し、日本が自らを取り戻す歴史的な転機にするのだ」と主張され、国民運動の奮起を強く促しておられます。(ご原稿はこちらから)

田久保会長は、杏林大学名誉教授、美しい日本の憲法をつくる国民の会共同代表などを最後までお務めいただいてまいりました。

【声明】岸田首相、憲法審査会に「条文案の具体化」を強く促す

憲法

■審査会に早期の改正案条文化を求め「声明」発表

日本会議では、11月2日から秋の臨時国会での憲法審査会が開催されるにあたり、早期の改正案条文化を求める声明を出しました。

岸田首相は、所信表明演説やその後の質疑で、条文案作成へ向け国会の一層の努力を強く促しています。

岸田首相が総裁任期の来年9月までに国会発議と国民投票を実施しようとすれば、秋の臨時国会で改正草案の条文化作業に入るため、盛り込むテーマと内容を絞り込んで、一致点を見出す必要があります。

現在、衆議院の憲法審査会では「自衛隊」と「緊急事態条項」について主に論議されていますが、この臨時国会が大変重要な審議の場となります。

日本会議では、憲法の不備を克服するため、この二点について早急に意見集約を図り、条文案作成に入るよう審査会に求めました。


◆憲法審査会に早期の改正案条文化を求める声明

岸田首相は臨時国会の冒頭、憲法改正について「国会の発議に向けた手続を進めるためにも、条文案の具体化など、これまで以上に積極的な議論が行われることを心から期待」すると所信を表明した。額賀衆院議長も就任に当たり、「立法府として考えをまとめていかなければならない」と抱負を語っている。

衆参の憲法審査会では昨年以降、定例開催が常態化し、憲法九条と自衛隊、及び緊急事態における国会の機能維持について与野党間で活発な議論が展開されてきた。一部野党の拒否戦術のため、開催すらできなかった異常事態が漸く解消し、本来の姿に戻ったことになるが、内外の情勢を見れば、憲法審査会にはなお一層の議論の加速と、条文化へ向けた合意形成への積極的な取り組みが求められる。

昨年、ロシアがウクライナに全面侵攻し、今なお戦闘が続いているが、力による一方的な現状変更を追認することになれば、中国や北朝鮮が、ロシア同様に無謀な軍事行動に走る危険性は一気に高まる。

戦後最も深刻とされる現在の我が国周辺環境は、憲法制定時には想定もされなかったものであり、憲法を改正して「自衛隊の保持」を憲法に明記し、「自分の国は自分で守る」との国家の姿勢を内外に宣明にすることには大きな意義がある。

更に本年は関東大震災から100年にあたり、首都直下地震や南海トラフ地震など、巨大自然災害の発生の確率が高まっている。それ故もはや「想定外」などと弁解して国民の生命と国民生活を危険にさらす愚は許されない。

過去3年間の新型コロナ感染症により、我が国は7万人を超す人命を失い、国民の健康と日本経済に深刻な痛手を与えた。105年前にはスペイン風邪の大流行によって約39万人が死亡しており、今後、未知のウイルスが発生して猛威を振るった時も、果たして現行法制で日本社会は危機を乗り切れるのか。

我が国の災害法制は、過去の教訓を踏まえて後追い的に改正されてきた。そのため、法律を超えた想定外の事態には対処しきれない。国家の使命は国民の生命と生活を守ることであり、緊急事態条項を持たない現行憲法の欠陥は、真っ先に克服されなければならない。国会は「議員任期の延長」論議に留まることなく「緊急政令」や「緊急財政支出」など、緊急事態における内閣の権限についても早急に合意を図り、憲法の不備を埋めるべきだ。

以上の点から、憲法審査会は「9条と自衛隊」、および「緊急事態条項」の2点について議論を加速して速やかに改正原案を作成し、憲法改正の国会発議によって、憲政史上初の国民投票へと歩みを進めるべき時である。

衆参両院の国会議員におかれては、自らに課せられた歴史的使命を自覚し、合意形成に向け一段と尽力されることを、強く要望する。

令和5年11月2日  日本会議

【映像】日本会議名誉会長 三好達先生ご逝去 ~ 三好先生をお偲びして

日本

■日本会議名誉会長 三好達先生ご逝去


令和5年3月6日永眠(95歳)

本会名誉会長(第3代会長)の三好達先生が、3月6日心不全のため95歳にてご逝去されました。謹んで哀悼の誠を捧げると共に、ご冥福をお祈り申し上げます。

三好達先生は、昭和18年海軍兵学校に入校(75期)され、終戦によりご卒業。東京大学法学部をご卒業後、裁判官に任官されました。
平成3年東京高等裁判所長官、4年最高裁判所判事となられ、7年に最高裁判所長官に任命されました。任期中、愛媛県玉串料訴訟で最高裁が初めて靖國・護國神社参拝の違憲判決を出しましたが、他の一人の判事と共に知事の靖國・護國神社参拝は合憲であるとの堂々たる反対意見を提出し注目されました。

平成9年に定年退官、11年に勲一等旭日大綬章受賞、13年末に日本会議第3代会長に就任、27年4月に退任されるまで13年余りの長きに亘り「誇りある国づくり」をめざす国民運動の先頭に立ちご指導賜りました。

とりわけ教育基本法改正の実現、靖國神社二十万参拝運動などに取り組み、広範な保守層の「声なき声」を形にし「発言し、行動する保守」の種まきを懸命に進められました。

憲法改正運動が道半ばの現在、幽冥境を異にした今、尚、天界より私たちをお導き下さいますよう衷心より祈念申し上げる次第です。

『日本の息吹』6月号にて追悼特集を組みます。 合掌


■映像 三好達先生をお偲びして

■■■【映像】安倍晋三元総理をお偲びして~8月15日、靖國神社でのご挨拶

その他

明日、9月27日は安倍晋三元総理の国葬が行われます。
安倍先生の在りし日のお姿をお偲びする映像として
平成24年8月15日、靖國神社での戦歿者追悼中央集会でご挨拶いただいた映像をご紹介させていただきます。

【追悼・安倍晋三元総理】ご寄稿文(21)~(31)

その他

機関誌『日本の息吹』特別号【安倍晋三元総理追悼号】にご寄稿頂いた追悼文を
順次ご紹介させて頂きます。

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◆「特別号」(1冊600円 送料実費)をご希望の方は、下記お問合せフォームよりお申込み下さい。
(※在庫に限りがございますのでご了承下さい。)
 お問合せフォーム→ https://www.nipponkaigi.org/inquiry/ 

 ※必須項目と郵便番号・住所、内容欄に「特別号希望」とご入力下さい。
  「折り返し、ご入金方法をご案内します(先払い)」
  「お知りになった切っ掛け」「ご年齢」もお知らせ頂けますならば幸いです。

 入会申込みはこちらから→https://www.nipponkaigi.org/member

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(21)阿達雅志氏、竹本忠雄氏、田中恆清氏、田中秀雄氏

(22)松本尚氏、寺島泰三氏、西岡力氏、西 修氏

(23)鈴木英敬氏、西村幸祐氏、野伏翔氏、長谷川三千子氏

(24)平沼正二郎氏、長谷川幸洋氏、濱田浩一郎氏、浜畑賢吉氏

(25)石橋林太郎氏、平川祐弘氏、平田隆太郎氏、藤島博文氏

(26)ペマ・ギャルポ氏、保積秀胤氏、松井嘉和氏、松浦光修氏

(27)松尾新吾氏、松木國俊氏、松田良昭氏、マンリオカデロ氏

(28)水落敏栄氏、宮家邦彦氏、宮崎正弘氏、モーガン・ジェイソン氏

(29)百地章氏、八木秀次氏、安本寿久氏、山岡鉄秀氏

(30)山田吉彦氏、山村明義氏、屋山太郎氏、横倉義武氏

(31)横田拓也氏、吉田好克氏、若井勲夫氏、渡辺利夫氏

◆国会議員からのご寄稿文はこちら→https://www.nipponkaigi.org/voice/no418

◆民間各界からのご寄稿文はこちら→https://www.nipponkaigi.org/voice/no418/kakkai

◆関連記事 日本会議「安倍晋三元総理への追悼の言葉」
  →http://www.nipponkaigi.org/opinion/archives/14969 

【追悼・安倍晋三元総理】ご寄稿文(11)~(20)

その他

機関誌『日本の息吹』特別号【安倍晋三元総理追悼号】にご寄稿頂いた追悼文を
順次ご紹介させて頂きます。

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(11)有村治子氏、小柳志乃夫氏、近藤永太郎氏、櫻井よしこ氏

(12)義家弘介氏、桜林美佐氏、佐波優子氏、執行草舟氏

(13)木原稔氏、島田洋一氏、白駒妃登美氏、新保祐司氏

(14)遠藤敬氏、田尾憲男氏、髙橋史朗氏、高山正之氏

(15)鬼木誠氏、田久保忠衛氏、竹内久美子氏、竹中俊裕氏

(16)佐藤正久氏、阿比留瑠比氏、いしゐのぞむ氏、伊勢雅臣氏

(17)小田原潔氏、上島嘉郎氏、北村淳氏、工藤美代子氏

(18)山下貴司氏、小堀桂一郎氏、古森義久氏

(19)山田宏氏、榊原智氏、志摩淑子氏、清水ともみ氏

(20)和田政宗氏、石平氏、施 光恒氏、竹田恒泰氏

◆国会議員からのご寄稿文はこちら→https://www.nipponkaigi.org/voice/no418

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◆関連記事 日本会議「安倍晋三元総理への追悼の言葉」
  →http://www.nipponkaigi.org/opinion/archives/14969 

【追悼・安倍晋三元総理】ご寄稿文(1)~(10)

その他

機関誌『日本の息吹』特別号【安倍晋三元総理追悼号】にご寄稿頂いた追悼文を
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(1)平沼赳夫氏、有馬哲夫氏、伊藤哲夫氏、伊藤俊幸氏

(2)古屋圭司氏、井上和彦氏、潮匡人氏、于田ケリム氏

(3)下村博文氏、打田文博氏、宇都宮秀仁氏、江崎道朗氏

(4)馬場伸幸氏、王明理氏、大原康男氏、岡野英夫氏

(5)衛藤晟一氏、小川榮太郎氏、桶屋良祐氏、呉善花氏

(6)加藤勝信氏、小名木善行氏、織田邦男氏、加地邦雄氏

(7)藤田文武氏、鍛冶俊樹氏、勝岡寛次氏、桂由美氏

(8)髙鳥修一氏、河野克俊氏、北野幸伯氏、北林康司氏

(9)山谷えり子氏、北康利氏、金美齢氏、グレンコ・アンドリー氏

(10)柴山昌彦氏、ケント・ギルバート氏、黄文雄氏、後藤俊彦氏

◆国会議員からのご寄稿文はこちら→https://www.nipponkaigi.org/voice/no418

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◆関連記事 日本会議「安倍晋三元総理への追悼の言葉」
  →http://www.nipponkaigi.org/opinion/archives/14969 

旧統一教会と日本会議に関する報道について

その他

旧統一教会・国際勝共連合を巡る一連の報道の中で、同団体と日本会議が「共闘」「連帯」「連携」しているという報道が一部に見られますが、事実と異なっており、以下の通り見解を述べさせていただきます。

日本会議は、その前身団体である日本を守る会、日本を守る国民会議の設立以来、約50年間にわたり、今日まで旧統一教会(現世界平和統一家庭連合)・国際勝共連合とは、役員就任をはじめとする組織的関係及び国民運動上の協力関係はございません。

安倍晋三元総理への追悼の言葉

その他

令和4年7月9日

安倍晋三元総理の訃報に接し、
謹んで哀悼の意を表します。

安倍元総理には、
「美しい国、日本」「日本を、取り戻す」との志を高く掲げられ、
私たち日本国民を力強く導いて戴きました。

教育基本法の改正をはじめ教育の正常化、
安全保障政策への取り組み、
アベノミクスの経済政策の推進、
地球儀を俯瞰する外交戦略の展開、
憲法改正実現に向けた絶え間ないご努力、
天皇陛下御即位に関する皇位継承諸行事の挙行、
など、数々のご功績を残されました。

私ども日本会議のみならず、
多くの日本国民に誇りと希望を与えて下さいました
安倍元総理に感謝の意を捧げつつ、
謹んでご冥福をお祈り申し上げます。(日本会議)

 

追悼の言葉 (令和4年9月1日)

故安倍晋三元内閣総理大臣の御霊に謹んで哀悼の意を表します。

安倍先生には、日本会議国会議員懇談会の特別顧問として、私共の「誇りある国づくり」の国民運動を長年にわたってご指導頂きました。ここに深甚なる感謝を申し上げます。

先生は、「戦後レジームからの脱却」を掲げた第一次政権以来、歴代内閣が果たせなかった国家基本問題の解決に向け着実に諸政策を進められました。

その筆頭は、歴代首相として初めて真正面から憲法改正を提唱されたことです。国民投票法の制定に始まり、平成24年以降は憲法改正を自民党の公約として6度に亙り国政選挙に勝利、衆参両院において3分の2以上の改憲勢力を獲得されました。「自衛隊明記」「緊急事態」「教育充実」「合区解消」を党の改憲項目にまとめ上げ、今年の憲法審査会では各党の主要な論点となりました。今や憲法改正は現実味を帯びつつあります。

また、安定的な皇位継承の実現に向けて、官房長官当時より「男系継承が、古来例外なく維持されてきた重みを踏まえる」と繰り返し表明、政府の基本方針となりました。そして政府が今後検討を始める、旧11宮家の男系男子孫を皇族の養子に迎える案の土台を築かれました。約200年ぶりとなる天皇陛下の御譲位では、「特例法」を制定し、「令和」改元、即位礼等の皇位継承の諸儀式を政府として支えられています。

外交・防衛面では、日本発信の新たな構想創りと防衛基盤の整備に尽力されました。安倍外交の基調は、「自由・民主主義・基本的人権・法の支配」に基づく「地球儀を俯瞰する外交」と「国際協調に基づく積極的平和主義」です。国家安全保障会議の設立、「平和安全法制」による集団的自衛権の一部行使容認という防衛体制の強化も実現され、中国の覇権拡大には「力による現状変更は許されない」と世界に警鐘を鳴らし、「自由で開かれたインド太平洋構想」は、欧米諸国の基本戦略になっています。

「拉致は人権侵害」の訴えは、国際社会の理解と共感を生み、家族会の大きな希望となりました。

安倍先生の歴史への思いは、戦後70年談話の「子どもたちに、謝罪を続ける宿命を背負わせてはならない」という言葉に象徴されます。先人の歩みを公教育でどう伝えるべきか、愛国心を明記した教育基本法改正に始まり、教科書検定改革、領土教育の充実、領土・主権展示館開設など成果を上げています。さらに「国立追悼施設構想」の白紙化、靖国神社参拝、硫黄島訪問など英霊顕彰にも尽力されました。

安倍先生のご事績を顧みると、戦後体制からの脱却と主権国家の回復、我が国の国際的地位の向上に確かな手ごたえを感じます。私共は先生の志を引き継ぎ、日本を取り戻し、日本を守り抜く道を進むことを、ここにお誓いいたします。

安倍先生、どうか私共をお導きください。

令和4年9月                           日本会議

[声明]ロシアのウクライナへの侵略について5月3日を前に声明文発表

安全保障

ロシアがウクライナに対する侵略を開始してから、50日になろうとしています。
今回の戦争は、日本の平和と安全保障のあり方、とりわけて憲法について大きな示唆を与えています。
日本会議では、日本国憲法施行から75回目の5月3日を迎えるにあたり、今回のウクライナ侵略と日本の憲法改正について、声明文を発表しました。

[声明]
ウクライナ危機を教訓に防衛力強化と憲法改正を進めよう

ロシアのウクライナ侵略は、世界の現実を日本に突きつけた。国連は常任理事国ロシアによる数々の国際法違反と蛮行に無力だった。一方でウクライナの徹底抗戦は、自国の主権と独立は国民自らの手で守り抜くものであり、世界はそうした国にこそ支援を惜しまないことを教えている。

欧州では現在、第二次世界大戦後の国際秩序の大転換が図られている。ドイツは紛争当事国への武器輸出に踏みきり、国防費をGDP2%へ大幅増額するなど、欧州の安全に積極的に貢献する方向に方針転換した。各国ではNATO強化に向けた議論が加速している。

一方我が国周辺はどうだろうか。力による現状変更の動きは欧州以上に深刻である。北方領土を不法占拠するロシアは、北方四島及び日本近海で軍事演習を重ねている。北朝鮮は拉致問題の解決を拒み、核・ミサイル開発を着々と進めている。中国は尖閣諸島への野心をむき出しにし、我が国の漁船を拿捕せんばかりの勢いだ。連日、台湾への威嚇も繰り返している。

報道によると、欧州の戦乱が日本に飛び火することへの不安が各社世論調査で国民の8割を超えている。国民は、国際社会を翻弄するロシア、北朝鮮、中国が、力による現状変更を企てる危険性を敏感に感じ取っている。

かかる事態に我が国はいかに対処すべきだろうか。我が国周辺での力による現状変更は絶対に許さないとの決意のもと、各国と協調してロシアへの経済制裁を強め、周辺国の暴発を防ぐために、防衛力の思い切った増強と日米同盟の強化を図り、抑止力を高めなければならない。また自由で開かれたインド太平洋構想を拡大し、価値観を共有する国々との連携を益々強固にし、平和秩序の構築に向けた一層の貢献が必要である。

さらに「9条」さえあれば戦争は避けられ、政府を監視すれば平和は保たれるとの幻想から国民を覚醒させ、憲法への「自衛隊明記」に象徴される安全保障規定の明文化を実現する必要がある。

憲法への「自衛隊明記」とは、自らの手で我が国の平和と独立を守り、国家と国民の安全を保持するとの日本国民の固い決意を内外に宣明することでもある。危機は目前に迫っている。国会は速やかに「自衛隊明記」の議論を進めて改正原案の合意形成を図り、国民投票実現に向け審議を加速すべきである。

令和4年4月12日
日本会議

【動画】「自由を守る戦い」ウクライナの青年 ナザレンコ・アンドリー氏から提言

安全保障

在日ウクライナ人のアンドリー氏からの提言!
(令和4年2月11日、日本会議長野中信支部主催・建国記念の日奉祝講演会より)

アンドリー氏は、ご自身のTwitterでウクライナの情報を発信中です!
https://twitter.com/nippon_ukuraina

◆アンドリー氏の書籍はこちら↓↓↓ 日本人に伝えたい、ウクライナ自由を守る戦い
https://meiseisha.thebase.in/items/22357620

バナー『自由を守る戦い』改訂

ナザレンコ・アンドリー氏のプロフィール
1995年、ウクライナ東部のハリコフ市生まれ。ハリコフ・ラヂオ・エンジニアリング高等専門学校の「コンピューター・システムとネットワーク・メンテナンス学部」で準学士学位取得。2013年11月~14年2月、首都キエフと出身地のハリコフ市で、親欧米側学生集団による国民運動に参加。2014年3~7月、家族とともにウクライナ軍をサポートするためのボランティア活動に参加。同年8月に来日。前橋国際大学で経営学を学び、2019年3月に卒業。日本に在住。ウクライナ語、ロシア語のほか英語と日本語にも堪能。

【動画】世界の未来は日本にかかっている(山岡鉄秀氏)

安全保障

「世界の未来は日本にかかっている  ―憲法を改正し、目に見えない侵略に備えよ」
山岡鉄秀(情報戦略アナリスト、令和専攻塾塾頭)


令和4年2月11日「建国記念日をお祝いする上越市民の集い」記念講演より

 

日本会議会員の皆様へ~『日本の息吹』特別号の発刊と送付遅延のお知らせ~

その他

日本会議会員の皆様へ
~『日本の息吹』特別号の発刊と送付遅延のお知らせ~

平素より本会の機関誌『日本の息吹』をご愛読賜りまことにありがとうございます。
さて、安倍晋三元総理の突然の訃報を受け、次号9月号の『日本の息吹』は、「安倍元総理追悼」の特別号となりました。

各界より130名の先生方にお心のこもった追悼文をご寄稿いただいております。
ページ数が通常の2.5倍となることから、次号は9月10月合併号とさせていただくこととなりました。
発刊日は9月1日でございますが、郵便事情により、9月12日頃までのお届けとなりますこと、何卒ご容赦のほどお願い申し上げます。

酷暑の砌、皆様方にはご自愛をお祈り申し上げます。

『日本の息吹』編集部

天皇陛下 新年のビデオメッセージが公開されました

皇室

明けましておめでとうございます。

1月1日、天皇陛下には、ビデオメッセージで新年の御言葉を述べられました。

本日公開された映像では、天皇皇后両陛下が、新年のご挨拶をなされています。下記より拝聴頂けます。

https://www.kunaicho.go.jp/page/okotoba/detail/90#337

天皇陛下は、
「我が国では、幸いにしてワクチン接種が行き渡ってきたことや、国民の皆さんのたゆみない努力などにより,新型コロナウイルスの感染者の数が一時に比べて大きく減少し、随分と落ち着きを見せています。また、新型コロナウイルス感染症により重症化する方や亡くなる方も確実に少なくなってきており、明るい兆しが見えてきたようにも思われます」

「国民の皆さんのこれまでのご苦労もいかばかりかと思いますが、今一度、私たち皆が、これまでの経験に学び、感染症の対策のための努力を続けつつ、人と人とのつながりを一層大切にしながら、痛みを分かち合い、支え合って、この困難な状況を乗り越えていくことを心から願っています」

「本年が、皆さんにとって、明るい希望と夢を持って歩みを進めていくことのできる良い年となることを、心から願っています」とお述べになられました。

(新年一般参賀は感染拡大防止のため行われません)

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