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平成14年9月26日 午後3時より 明治記念館
日本とインドが国交を樹立して五十年という記念すべき年を迎えた本年、九月二十六日、東京・赤坂の明治記念館で「日本・インド国交樹立五十周年記念式典及び講演会」が開催された(主催は「日本・インド国交樹立五十周年をお祝いする実行委員会」、後援にはインド大使館など)。
記念行事には、会の代表呼びかけ人である前内閣総理大臣の森喜朗氏、自民党政調会長の麻生太郎氏らが出席し、また財務大臣の塩川正十郎氏、前環境大臣の大木浩氏も出席をした。
第一部の「日本・インド国交樹立五十周年記念講演会」では、はじめに筑波大学名誉教授の竹本忠雄氏が開会の辞を述べた。竹本氏は日・印両国の絆の意義を「仏教を通じてインドの影響を伝えた聖徳太子、タゴールと岡倉天心との交わり、東京裁判におけるパール判事の偉大なジャジメントなど、日本人が永遠に忘れることのない感謝と尊敬の念を抱き続けている数々の理由がある」と述べ、この交流は「ルーツをもつ深い文化の対話である」と語り、さらにはスバス・チャンドラボースと藤原機関長との友情、インドの独立戦争への日本人の参加など、「かつて戦友であった両国は切っても切れない関係にある」と述べられた。
続いて、日印友好協会会長の岡本幸治氏より「日印関係の過去と展望」と題して記念講演が行われた。岡本氏は五十年の日印の関係を三つに分けてその第一期を、タゴール、マハトマ・ガンディー、チャンドラボース、パール判事、ネルー首相など、精神的、文化的、宗教的な英知を持った指導者を生み出したインドに、深い敬意を抱いた『片思いの時代』、第二期を、中印国境紛争で平和が守られていない現実や、ソ連ブロックにインドが近づき、日本人のインド熱が冷めていった『冷却化の時代』、第三期を、九一年以降の十年間、インドが経済的自由化に踏み切り、次第に日印関係の密接度が高まっている時代とし、今年から始まる第四期に、日印関係を一層実りあるものにしたい、と述べた。その後、駐日インド大使のアフターブ・セット氏より「東京裁判判事パール博士を語る」と題して記念講演がなされた。
第二部の「日本・インド国交樹立50周年記念式典」では、はじめに両国の国歌斉唱が行われた。(日本国歌はソプラノ歌手の森敬惠氏が先導、インド国歌をラジャセーカル一等書記官らが先導)その後、インド国のアタルビハリ・パジパイ首相より寄せられた祝辞をアフターブ・セット大使が、ラジブ・クラタップルディ通商工業大臣よりの祝辞を司会の加瀬英明氏がそれぞれ披露した。日本側からは小泉純一郎内閣総理大臣より寄せられた祝辞を衆議院議員の中川昭一氏が披露した。
続いて自民党政調会長の麻生太郎氏が祝辞を述べた。麻生氏は、インドのネール首相より贈られた象のインディラについての思い出に触れた後、「インドでは八月六日の広島に原爆が投下された
日に、国会が開会中であるときは全員が黙祷を捧げている。また昭和天皇の崩御の際には、一週間喪に服された。このような国をインド以外に知らない」と述べ、「この五十周年はアジアの中で
最も手を組む相手として、インドを見直す非常によい時期である」と語られた。
次に在日本印度商業会議所理事の比良竜虎氏より祝辞が述べられた。比良氏は明治十一年から始まる日印の貿易の歴史に触れつつ、日印の総合的な貿易基盤が出来あがる中で、大正十年に(社)横浜インド協会、昭和十二年に大阪インド商工会議所が設立されたことを述べられた。また最近の調査では「インドの若者は日本を旅行先の最優先国に選び、インドの政財界は日本をモデルにして規律、勤勉、誠実さを国の成長に繋げることに努力している」と述べられた。「輸出大国である日本と、消費大国であるインドは無限の可能性をもっており、聖徳太子時代のシルクロードを近代化し、私たち印僑が日印の黄金の橋と
この後、長嶋茂雄読売巨人軍名誉監督夫人の長嶋亜希子氏からセット駐日インド大使に、インド国民軍軍人を父にもつサキーナ・ラーマン氏から麻生太郎氏に、それぞれの花束の贈呈が行われた。長嶋夫人は「大使のお話に感銘を受け、涙が出るほど嬉しかった。戦後教育を受けた私たちの年代は、何も知らされずに参りました。日本はインドなどの親日国に関心を持たず、反日を国策としている国にぺこぺこしてお金を出している。インドという素晴らしい友好国をもっていることに励まされると同時に、日本を愛してくれる国をもっと大事にして、アジアの友好を考えていくことを国民一人一人が心に刻まなければならないと思いました」と述べると、会場からは大きな拍手が起こった。最後にアジア経済人懇話会会長の前野徹氏の先導により、日印両国の国旗を手に万歳の三唱が行われ、会は閉会をした。
●主催 日本・インド国交樹立50周年をお祝いする実行委員会
【代表呼びかけ人】[敬称略・順不同]
森 喜朗(前内閣総理大臣)・麻生太郎(自民党政調会長・日本会議国会議員懇談会会長)中山太郎(日印友好議員連盟会長)・野呂田芳成(元防衛庁長官・日印友好議員連盟副会長)山本卓眞(富士通竃シ誉会長)・小堀桂一郎(東京大学名誉教授・日本会議副会長)
岡本幸治(日印友好協会会長)・小林俊二(元駐インド大使)・中村清彦(富士産業且ミ長)加瀬英明(日印親善協会会長)・国塚一乗(元藤原機関員・インド国民軍連絡将校)竹本忠雄(筑波大学名誉教授・日本会議国際広報委員会座長)
●後援 外務省、インド大使館、日印友好議員連盟、?日印協会、日印友好協会、日亜協会、日印親善協会、同台経済懇話会、日本会議国会議員懇談会、日本会議、
●バジパイ首相からの祝辞(代読:セット大使)
「日印国交樹立五十周年に際し、日本政府並びに国民の皆様に心よりの祝意をお伝えしたいと存じます。
インドと日本は、古くからの文化を有し、善意に満ちた精神的、宗教的交流の歴史を有しています。両国は、民主主義の理念、寛容の精神及び両国関係を多様化する意思を共有しています。
私は、偉大な貴国を先般訪問し、総理並びに日本の皆様から温かいおもてなしを受けたことを思い起こします。私達の会談と決断は二十一世紀におけるグローバル・パートナーシップに新たな実質を加えました。
アジアの二つの大きな民主主義国として、私達が二国間及び多国間で共に働くことは自然なことです。私達の協力は、アジア太平洋及び世界の平和と安全及び発展に資するものです。私達は、テロに対する世界的な闘いのパートナーです。
この新世紀は、両国にとって協力のためのまたとない機会です。私達は、すでに伝統的な経済面での協力を深めています。情報や知識基盤の「ニュー・エコノミー」においても、強い補完性に基づく限りない機会が広がっています。
総理大臣閣下、私達は、客観的な諸要因によって、インドと日本が長期的で安定的なパートナーシップに導かれるものと見ております。未来が私達双方を招いています。 私は、総理大臣閣下に対するインド訪問の御招待を再度お伝えします。この記念すべき年の総理の訪問は、私達の友好と協力の基礎を更に強化するための共通の決意のしるしとなりましょう。
この喜ばしき機会にあたり、友人である日本国民皆様の幸福と繁栄をお祈り申し上げます。」
インド国首相 アタル・ビハリ・バジパイ
●ルディ通産工業大臣からの祝辞
「日本政府と日本国民の皆様に、インドと日本の外交関係樹立五十周年に当たって、心からの祝意を表わすのを欣快とします。この節目を祝いますことを通じて、両国の通商経済関係がいっそう発展することを信じます。
日印両国間の貿易は二〇〇一年から二〇〇二年にわたる会計年度に、三十五億四千四百万米ドルの最高値に達しました。今後、両国間の貿易は、通商、経済、科学、文化の領域における協力関係が発展するのとともに、大きく伸長してゆくことが期待されます。」 通商工業大臣 ラジブ・プラタプ・ルディ
●小泉首相からの祝辞 (代読:中川昭一・自民党広報本部長)
「本日、日印国交樹立五十周年を迎えるにあたり、このような式典が盛大に開催されますことを大変喜ばしく思います。
日本国民は、インドに対し深い敬意と親しみを有しており、また近年では、インドが有するIT技術と人材に対する日本側の関心もますます高くなっています。
平成十三年に合意された「日印共同宣言」には、両国が協力し有る分野が数多く示されており、今後両国の発展のためにお互いの対話と交流がますます深まることが期待されます。
日印国交樹立五十周年を契機に、両国がアジアや世界の発展に対し共通の責任を果たすべく、我が国としても一層努力して参ります。」
日本とインドが国交を樹立して五十年という記念すべき年を迎えた本年、九月二十六日、東京・赤坂の明治記念館で「日本・インド国交樹立五十周年記念式典及び講演会」が開催された(主催は「日本・インド国交樹立五十周年をお祝いする実行委員会」、後援にはインド大使館など)。
記念行事には、会の代表呼びかけ人である前内閣総理大臣の森喜朗氏、自民党政調会長の麻生太郎氏らが出席し、また財務大臣の塩川正十郎氏、前環境大臣の大木浩氏も出席をした。
第一部の「日本・インド国交樹立五十周年記念講演会」では、はじめに筑波大学名誉教授の竹本忠雄氏が開会の辞を述べた。竹本氏は日・印両国の絆の意義を「仏教を通じてインドの影響を伝えた聖徳太子、タゴールと岡倉天心との交わり、東京裁判におけるパール判事の偉大なジャジメントなど、日本人が永遠に忘れることのない感謝と尊敬の念を抱き続けている数々の理由がある」と述べ、この交流は「ルーツをもつ深い文化の対話である」と語り、さらにはスバス・チャンドラボースと藤原機関長との友情、インドの独立戦争への日本人の参加など、「かつて戦友であった両国は切っても切れない関係にある」と述べられた。
続いて、日印友好協会会長の岡本幸治氏より「日印関係の過去と展望」と題して記念講演が行われた。岡本氏は五十年の日印の関係を三つに分けてその第一期を、タゴール、マハトマ・ガンディー、チャンドラボース、パール判事、ネルー首相など、精神的、文化的、宗教的な英知を持った指導者を生み出したインドに、深い敬意を抱いた『片思いの時代』、第二期を、中印国境紛争で平和が守られていない現実や、ソ連ブロックにインドが近づき、日本人のインド熱が冷めていった『冷却化の時代』、第三期を、九一年以降の十年間、インドが経済的自由化に踏み切り、次第に日印関係の密接度が高まっている時代とし、今年から始まる第四期に、日印関係を一層実りあるものにしたい、と述べた。その後、駐日インド大使のアフターブ・セット氏より「東京裁判判事パール博士を語る」と題して記念講演がなされた。
第二部の「日本・インド国交樹立50周年記念式典」では、はじめに両国の国歌斉唱が行われた。(日本国歌はソプラノ歌手の森敬惠氏が先導、インド国歌をラジャセーカル一等書記官らが先導)その後、インド国のアタルビハリ・パジパイ首相より寄せられた祝辞をアフターブ・セット大使が、ラジブ・クラタップルディ通商工業大臣よりの祝辞を司会の加瀬英明氏がそれぞれ披露した。日本側からは小泉純一郎内閣総理大臣より寄せられた祝辞を衆議院議員の中川昭一氏が披露した。
続いて自民党政調会長の麻生太郎氏が祝辞を述べた。麻生氏は、インドのネール首相より贈られた象のインディラについての思い出に触れた後、「インドでは八月六日の広島に原爆が投下された
日に、国会が開会中であるときは全員が黙祷を捧げている。また昭和天皇の崩御の際には、一週間喪に服された。このような国をインド以外に知らない」と述べ、「この五十周年はアジアの中で
最も手を組む相手として、インドを見直す非常によい時期である」と語られた。
次に在日本印度商業会議所理事の比良竜虎氏より祝辞が述べられた。比良氏は明治十一年から始まる日印の貿易の歴史に触れつつ、日印の総合的な貿易基盤が出来あがる中で、大正十年に(社)横浜インド協会、昭和十二年に大阪インド商工会議所が設立されたことを述べられた。また最近の調査では「インドの若者は日本を旅行先の最優先国に選び、インドの政財界は日本をモデルにして規律、勤勉、誠実さを国の成長に繋げることに努力している」と述べられた。「輸出大国である日本と、消費大国であるインドは無限の可能性をもっており、聖徳太子時代のシルクロードを近代化し、私たち印僑が日印の黄金の橋と
この後、長嶋茂雄読売巨人軍名誉監督夫人の長嶋亜希子氏からセット駐日インド大使に、インド国民軍軍人を父にもつサキーナ・ラーマン氏から麻生太郎氏に、それぞれの花束の贈呈が行われた。長嶋夫人は「大使のお話に感銘を受け、涙が出るほど嬉しかった。戦後教育を受けた私たちの年代は、何も知らされずに参りました。日本はインドなどの親日国に関心を持たず、反日を国策としている国にぺこぺこしてお金を出している。インドという素晴らしい友好国をもっていることに励まされると同時に、日本を愛してくれる国をもっと大事にして、アジアの友好を考えていくことを国民一人一人が心に刻まなければならないと思いました」と述べると、会場からは大きな拍手が起こった。最後にアジア経済人懇話会会長の前野徹氏の先導により、日印両国の国旗を手に万歳の三唱が行われ、会は閉会をした。
●主催 日本・インド国交樹立50周年をお祝いする実行委員会
【代表呼びかけ人】[敬称略・順不同]
森 喜朗(前内閣総理大臣)・麻生太郎(自民党政調会長・日本会議国会議員懇談会会長)中山太郎(日印友好議員連盟会長)・野呂田芳成(元防衛庁長官・日印友好議員連盟副会長)山本卓眞(富士通竃シ誉会長)・小堀桂一郎(東京大学名誉教授・日本会議副会長)
岡本幸治(日印友好協会会長)・小林俊二(元駐インド大使)・中村清彦(富士産業且ミ長)加瀬英明(日印親善協会会長)・国塚一乗(元藤原機関員・インド国民軍連絡将校)竹本忠雄(筑波大学名誉教授・日本会議国際広報委員会座長)
●後援 外務省、インド大使館、日印友好議員連盟、?日印協会、日印友好協会、日亜協会、日印親善協会、同台経済懇話会、日本会議国会議員懇談会、日本会議、
●バジパイ首相からの祝辞(代読:セット大使)
「日印国交樹立五十周年に際し、日本政府並びに国民の皆様に心よりの祝意をお伝えしたいと存じます。
インドと日本は、古くからの文化を有し、善意に満ちた精神的、宗教的交流の歴史を有しています。両国は、民主主義の理念、寛容の精神及び両国関係を多様化する意思を共有しています。
私は、偉大な貴国を先般訪問し、総理並びに日本の皆様から温かいおもてなしを受けたことを思い起こします。私達の会談と決断は二十一世紀におけるグローバル・パートナーシップに新たな実質を加えました。
アジアの二つの大きな民主主義国として、私達が二国間及び多国間で共に働くことは自然なことです。私達の協力は、アジア太平洋及び世界の平和と安全及び発展に資するものです。私達は、テロに対する世界的な闘いのパートナーです。
この新世紀は、両国にとって協力のためのまたとない機会です。私達は、すでに伝統的な経済面での協力を深めています。情報や知識基盤の「ニュー・エコノミー」においても、強い補完性に基づく限りない機会が広がっています。
総理大臣閣下、私達は、客観的な諸要因によって、インドと日本が長期的で安定的なパートナーシップに導かれるものと見ております。未来が私達双方を招いています。 私は、総理大臣閣下に対するインド訪問の御招待を再度お伝えします。この記念すべき年の総理の訪問は、私達の友好と協力の基礎を更に強化するための共通の決意のしるしとなりましょう。
この喜ばしき機会にあたり、友人である日本国民皆様の幸福と繁栄をお祈り申し上げます。」
インド国首相 アタル・ビハリ・バジパイ
●ルディ通産工業大臣からの祝辞
「日本政府と日本国民の皆様に、インドと日本の外交関係樹立五十周年に当たって、心からの祝意を表わすのを欣快とします。この節目を祝いますことを通じて、両国の通商経済関係がいっそう発展することを信じます。
日印両国間の貿易は二〇〇一年から二〇〇二年にわたる会計年度に、三十五億四千四百万米ドルの最高値に達しました。今後、両国間の貿易は、通商、経済、科学、文化の領域における協力関係が発展するのとともに、大きく伸長してゆくことが期待されます。」 通商工業大臣 ラジブ・プラタプ・ルディ
●小泉首相からの祝辞 (代読:中川昭一・自民党広報本部長)
「本日、日印国交樹立五十周年を迎えるにあたり、このような式典が盛大に開催されますことを大変喜ばしく思います。
日本国民は、インドに対し深い敬意と親しみを有しており、また近年では、インドが有するIT技術と人材に対する日本側の関心もますます高くなっています。
平成十三年に合意された「日印共同宣言」には、両国が協力し有る分野が数多く示されており、今後両国の発展のためにお互いの対話と交流がますます深まることが期待されます。
日印国交樹立五十周年を契機に、両国がアジアや世界の発展に対し共通の責任を果たすべく、我が国としても一層努力して参ります。」